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双極性障害
(躁うつ病)
双極性障害(躁うつ病)

双極性障害とは

双極性障害(躁うつ病)は、気分が異常に高揚する躁状態と、極端に落ち込む抑うつ状態を繰り返す精神的な障害です。この障害は、感情の変動が非常に激しく、通常の気分の波を超えて、生活に支障をきたすほどの影響を与えることがあります。双極性障害は、個人の行動や思考にも影響を及ぼすため、家庭、職場、人間関係において重大な問題を引き起こすことがあります。

DSM-Ⅳにおいては、うつ病の分類として含まれていましたが、DSM-Ⅴからは、うつ病と双極性障害は異なる分類となりました。

双極性障害の主な特徴

双極性障害の症状は、躁状態と抑うつ状態に分かれます。この2つの状態が交互に現れることが特徴です。

1. 躁状態

躁状態では、気分が異常に高揚し、エネルギーが増加し、自己評価が過剰になることが特徴です。具体的な症状には以下があります。

  • 異常な興奮・エネルギーの増加
    • 興奮して落ち着かず、眠らなくても平気な場合がある。
  • 過信や自己評価の過大
    • 自分が非常に特別な存在だと感じ、非現実的な自信を持つ。
  • 思考のスピードや会話の速さ
    • 思考が高速で、話すのが早くなり、会話が途切れなくなる。
  • 衝動的な行動やリスクを取る行動
    • 衝動的にお金を使ったり、危険な行動を取ったりすることがある。
  • 社会的な接触の増加
    • 異常に社交的になり、人との接触が多くなる。

躁状態は場合によっては、幻覚や妄想を伴うこともあり、非常に深刻な影響を与えることがあります。

2. 抑うつ状態

抑うつ状態では、気分が落ち込み、エネルギーが著しく低下し、悲しみや絶望感に襲われます。具体的な症状には以下があります。

  • 持続的な悲しみや絶望感
    • 何も楽しめない、または過去に喜んでいたことに対して無関心になる。
  • エネルギーの低下や疲労感
    • 何もする気が起きず、常に疲れを感じる。
  • 自尊心の低下
    • 自分に対して強い自己否定感を感じる。
  • 集中力や意思決定の難しさ
    • 物事に集中できない、または判断力が鈍くなる。
  • 睡眠や食欲の問題
    • 過眠や不眠、食欲不振や過食が見られることがある。
  • 自殺念慮や死への関心
    • 深刻な抑うつ状態では、自殺を考えることがある。

3. サイクル(躁状態と抑うつ状態の交替)

双極性障害の特徴的な点は、躁状態と抑うつ状態が交互に現れることです。このサイクルは個人によって異なり、短期間で頻繁に変動してしまい躁状態と抑うつ状態が混在するようにみえる場合もあれば、長期間にわたって一つの状態が続くこともあります。症状の周期や重度は人によって異なり、軽度のものから深刻なものまでさまざまです。

双極性障害のタイプ

双極性障害には主に2つのタイプがあり以下に紹介いたします。

1. 双極性障害I型

躁状態と抑うつ状態が交互に現れるのが特徴です。このタイプでは、躁状態が非常に重度であり、通常は精神的に深刻な影響を及ぼし、治療が必要です。躁状態が強くなると、ときに幻覚や妄想が現れることもあります。

2. 双極性障害II型

II型では、躁状態がI型より軽度であり、軽躁状態と呼ばれる軽い躁状態が特徴です。抑うつ状態がより長期間続くことが多いのもこのタイプの特徴です。軽躁状態では、通常は幻覚や妄想は見られませんが、社会生活に支障をきたす場合があります。

軽躁状態では本人の自覚としては体調が良いと感じていることも多く、抑うつ状態で医療機関に相談をすることがあるため、一定期間の経過をみないと双極性障害という診断に至らないこともあります。

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双極性障害の治療方法

双極性障害の治療は、症状を管理し、再発を予防するために長期的なアプローチが求められます。治療には、薬物療法と心理療法が用いられることが一般的です。

1. 薬物療法

  • 気分安定薬(リチウムなど)
    • 躁状態と抑うつ状態を安定させるために使われます。
  • 抗精神病薬(オランザピン、クエチアピンなど)
    • 躁状態が重度の場合や、幻覚や妄想が伴う場合に使用されます。

※なお、抗うつ薬は、双極性障害の治療において単体で使われるのではなく、以前では不安症状や抑うつ状態を軽減するために使われていたお薬ですが、躁状態を引き起こさないように注意が必要で、現在は双極性障害における治療ではあまり用いません。

2. 認知面への働きかけ(精神療法)

  • 認知行動療法(CBT)
    • 思考パターンを改善し、症状を管理するために有効です。
  • 対人関係療法(IPT)
    • 家庭や仕事での対人関係を改善するために使用されます。

3. 生活習慣の改善(精神療法)

  • 規則正しい生活
    • 睡眠の質を高め、日常的な生活リズムを整えることが重要です。
  • ストレス管理
    • ストレスが症状変動の引き金となることが多いため、リラクゼーション法やストレス管理技術を取り入れることが役立ちます。

まとめ

双極性障害は、気分の激しい変動が特徴的な精神疾患ですが、適切な治療により症状を管理し、日常生活を改善することが可能です。症状に気づいた場合や、自己判断で対処しきれない場合は、専門家の診断と治療を受けることが大切です。

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2025.03.132025.03.15

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