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月経前不快気分障害(PMDD)月経前不快気分障害(PMDD)

月経前不快気分障害(PMDD)について

月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder, PMDD)は、月経前症候群(PMS)の中でも特に症状が重い精神的・身体的な障害を指します。PMDDは、月経周期に関連したホルモンの変動によって引き起こされると考えられ、抑うつや怒り、情緒不安定などの精神症状が顕著に現れるのが特徴です。

DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル第5版)では、うつ病と同様に、PMDDは精神疾患の一つとして「抑うつ障害群」へと正式に分類されています。

PMDDの特徴と症状

PMDDの症状は、月経が始まる1〜2週間前に現れ、月経開始後数日以内に改善します。出現する主な症状には以下が挙げられます。

  • 精神的症状
    • 強い抑うつ感や絶望感
    • 怒りやイライラの爆発
    • 不安や緊張感
    • 感情の起伏が激しい
    • 興味や楽しみの喪失
  • 身体的症状
    • 疲労感、倦怠感
    • 頭痛や筋肉痛、関節痛
    • 乳房の痛みや張り
    • 過食や特定の食べ物への欲求
    • 睡眠障害(不眠または過眠)

これらの症状が日常生活や社会的活動に支障をきたすほど重度である場合に、PMDDと診断される可能性があります。

PMDDの原因

PMDDの明確な原因はまだ完全に解明されていませんが、いくつかの医学的な要因が関与していると考えられています。

  • ホルモンの変動
    • 月経周期に伴うエストロゲンやプロゲステロンの変動が、脳内の神経伝達物質(特にセロトニン)に影響を及ぼし、気分や感情の調整を乱すことが指摘されています。
  • セロトニンの関与
    • セロトニンは「幸福ホルモン」とも呼ばれ、気分を安定させる役割を持つ神経伝達物質です。PMDD患者の一部では、ホルモン変動に伴いセロトニン機能が低下し、抑うつや不安が強まるとされています。
  • 遺伝的要因
    • 家族歴にPMDDやうつ病不安障害を持つ人では、PMDDのリスクが高まることが示唆されています。これにより、個人の感受性が異なる可能性があります。
  • 生活習慣やストレス
    • 慢性的なストレス、不規則な生活、過剰なカフェインやアルコール摂取なども、症状を悪化させる要因となる可能性があります。

診断方法

PMDDの診断には、症状が少なくとも2回の月経周期にわたって繰り返し現れることを確認し、他の精神疾患(うつ病不安障害など)が原因ではないことを除外する必要があります。

医師は、患者自身や家族からの詳しい問診や、症状を記録した月経日誌などを参考に診断を行います。

治療方法

PMDDの治療は、症状の重さや個人の体質に応じて、以下の方法を組み合わせるのが一般的です。

  • 薬物療法
    • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)➡抗うつ薬として知られるSSRIは、PMDDの精神症状を改善する効果が期待されています。通常のうつ病治療と異なり、月経前の特定期間だけ服用する方法もあります。
    • ホルモン療法➡低用量ピルや黄体ホルモンの調整薬を用いて、ホルモンの変動を抑える方法もあります。
    • 鎮痛薬や抗不安薬➡身体症状や精神的な苦痛を軽減するために、必要に応じて補助的に使用されることがあります。
  • 精神療法・心理療法
    • 精神療法や認知行動療法(CBT)➡疾患の理解や、その症状の傾向や特徴、感情や行動のパターンを見直し、ストレス管理や自己コントロールを強化することで、症状の軽減を目指します。
  • 生活習慣の改善
    • バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠を確保することが重要です。
    • カフェインやアルコールの摂取を控え、ストレスを軽減するリラクゼーション法(ヨガ、瞑想など)を取り入れることも有効です。

まとめ

月経前不快気分障害(PMDD)は、単なる月経前の不調というのを超えた、精神的・身体的にも深刻な障害であり、適切な診断と治療サポートを受けることが大切です。

またその治療サポートも、ホルモン変動や生理周期との関与など、PMDDの特性を理解しつつ、個々の症状やライフスタイルに合わせた支援と治療ケアを行うことが重要です。

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FAQ

よくあるご質問

うつ病が再発するおそれはありますか?

うつ病がぶり返しやすい病気であるため、再発を予防することが大切です。

抑うつ症状が改善し、気分が軽くなってきたと感じるタイミングでは、「治療をやめたい」と思う方が多いかと思います。

しかし、処方する薬には「症状の改善、状態をよくする」という働きに加えて、「状態を維持する」という効果もあります。

個人差はありますが、症状の改善がみられても、およそ半年から1年間は薬の服用を続ける必要があります。また、うつ病になりやすい「ものの見方・考え方」など自分の考え方のクセを知ることで、自分なりにものの見方を調整して、再発を予防することも大切です。

うつ病の薬って安全でしょうか?副作用ってありますか?

抗うつ薬の種類にもよりますが、吐き気、便秘、下痢などの消化器系症状や、眠気、排尿困難、口が渇くなどの副作用があらわれることがあります。

SSRIでは、飲み始めに、吐き気やむかつきなどの消化器系の副作用があらわれることがあります。

また、SNRIでは、排尿障害(尿が出にくい・出過ぎる・我慢できないなど)のほか、消化器系症状や頭痛、血圧上昇もみられます。NaSSAでは眠気が比較的多く、そのほか体重増加などもみられています。

三環系・四環系抗うつ薬は、アセチルコリンという神経伝達物質の働きを抑制するため(抗コリン作用といいます)、便秘、排尿困難、口が渇くなどの副作用があらわれることがあります。

これらの副作用は飲み始めに多くみられますが、次第におさまってきます。

うつ病治療はどれくらいの期間がかかるのですか?

個人差がありますが、3ヵ月ほどで症状の改善がみられるといわれています
症状の改善がみられる期間は約3ヶ月と言われていますが、再発を防ぎ、元の生活を取り戻していくためには、数ヶ月から1年ほどかかる場合もあります。
なお、治療期間の目安としては、以下のように時間が必要となります。

・十分な休養を取りながら、薬の服用を開始し、うつ病の症状が軽くするための期間
約6〜12週間

・安定した状態を維持していく期間
約4〜9ヶ月

・徐々に日常生活に戻っていく期間
約1年〜

心筋梗塞とうつ病には何かしらの関係がありますか?

心筋梗塞発作後3ヵ月以内にうつ病またはうつ症状が発症する頻度は、20~45%との報告もあります。

逆に、もともとうつ病を有する人は、うつ病でない人に比べて心筋梗塞を起こす可能性が大きいという報告もあります。その為、心筋梗塞とうつ病には関連があると考えられています。

アトピー性皮膚炎とうつ病に関係はありますか?

ストレスはアトピー性皮膚炎の発症・悪化因子のひとつです。

そしてアトピー性皮膚炎にかかっていること自体がストレスとなって心理的な苦痛や、社会的機能の低下、QOLの低下を引き起こし、治療のコンプライアンスやセルフケアが障害されています。

つまりアトピー性皮膚炎とうつ病は互いに悪循環を引き起こしていることになります。

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2025.03.152025.03.15

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