名古屋駅から直結徒歩1分の心療内科,精神科,メンタルクリニックのひだまりこころクリニック名駅エスカ院がADHD・注意欠陥多動性障害の症状と治療法について解説

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ADHD・注意欠陥多動性障害ADHD・
注意欠陥多動性障害

ADHD・注意欠陥多動性障害とは

ADHD(注意欠陥多動性障害)は、注意力の欠如、多動性、衝動性などの症状が特徴の神経発達障害で、世界中の未就学児、学童、青年、成人に見られます。ADHDは、生まれつきの特性として神経生物学的な原因が大きく関与しており、幼少期から既に症状が存在することが多いとされています。

しかし、必ずしも幼少期に診断される方ばかりではなく、大人になって学業や社会生活に多くの影響を生じてしまい、大人になって初めてADHDや注意欠陥多動性障害と診断される方もいらっしゃいます。

ADHDの特徴と分類

ADHDの症状は、主に「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの側面に分けられます。これらの症状は、個々の患者によって異なりますが、DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル第5版)では、ADHDを以下の3つの表現に分類しています。

  1. 衝動性と多動性が混合して存在
  2. 不注意優勢
  3. 多動・衝動優勢

多動性・衝動性優位型

多動性・衝動性優位型は、落ち着きがない、過度に動き回る、衝動的な行動を取るなどの特徴があります。例えば、授業中に席を立ったり、絶えず貧乏ゆすりをしたり、おしゃべりが止まらないことがあります。また、感情の制御が難しく、些細なことでカッとなりやすいことや、順番を待てずに衝動的に行動してしまうことが多いです。

不注意優位型

不注意優位型は、気が散りやすく、忘れ物やケアレスミスが多くなることが特徴です。このタイプの人は、指示を聞き逃したり、作業に対する集中力が続かないことがあります。多動性・衝動性優位型に比べて、目立たないことが多いため、ADHDが疑われにくい場合もあります。

混合型

混合型は、上記の多動性・衝動性、不注意のすべての特徴が現れるタイプです。このタイプの患者は、ADHDの典型的な症状がすべて見られることがあります。

ADHDの経過と成人期への影響

ADHDは、幼少期に症状が現れ、その後も成人期まで続くことが多いです。診断を受けた子供の約70~80%が青年期まで症状が継続し、成人期でも約60%が何らかの症状を持ち続けるとされています。

多くの場合、ADHDの多動性は年齢とともに落ち着きますが、注意持続や衝動コントロールの問題は成人期においても残ることが多いです。そのため、ADHDの患者は成人期でも仕事や人間関係において困難を感じることがあります。

成人ADHDは、職場でのパフォーマンス低下や対人関係の問題、自己管理の難しさなどが現れることにより、時にはうつ病不安障害などの二次的な障害を併発することがあります。ADHDの症状が長期にわたって続くことにより、社会的役割の中での生きづらさや、自尊心の低下、自己評価の低さが影響を及ぼしてしまうことも多いのです。

ADHDと他の大人の発達障害との関連

大人の発達障害とADHD(注意欠陥多動性障害)は密接に関連しており、ADHD以外にもアスペルガー症候群や自閉スペクトラム症(ASD)などがあります。そのため、ADHDは「大人の発達障害」の一形態とも考えられています。

ADHDは発達障害の一種として、幼少期に発症することが一般的ですが、その症状は成人期まで続くことが多いです。

大人になってからADHDの症状が現れる場合もありますが、実際には多くのADHDの患者は、子どものころから症状を抱えており、それに適応しながら生活してきた場合がほとんどです。成人期においては個人の責任や立場がより求められる状況になりますので、職場でのパフォーマンス、家庭生活、人間関係などに影響を与えることがあります。

特に、注意力の欠如や衝動的な行動が社会的役割に支障をきたす場合があり、これが「大人の発達障害」としての課題を生んでいるのです。

ADHDの原因

ADHDの原因は一つではなく、遺伝的要因、神経生物学的要因、環境要因が複合的に影響しています。

遺伝的要因

ADHDは遺伝的に影響を受けることが多いことが知られています。家族内にADHDの患者がいると、その子供がADHDを発症するリスクが高くなります。遺伝子研究により、いくつかの遺伝子がADHDと関連していることが示唆されていますが、まだ完全には解明されていません。

神経生物学的要因

ADHD患者では、脳の一部、特に前頭前皮質や基底核などに異常が見られることがあります。これらの脳領域は、注意の制御や衝動の抑制、計画的行動に関与しており、ADHDの症状と関連しています。また、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の不均衡もADHDの発症に関与していると考えられています。

環境要因

環境要因としては、妊娠中の母親の喫煙やアルコール摂取、早産や低体重での出生、家庭環境などが関与していることが報告されています。特に、ストレスの多い家庭環境や親の教育方法がADHDの症状を悪化させることがあるとされています。

ADHDの治療

ADHDの治療には、薬物療法と心理社会的療法が組み合わされます。

薬物療法

ADHDの治療において、最も一般的に用いられる薬物は、刺激薬(メチルフェニデートやアンフェタミン系薬物)です。これらは脳内のドーパミンやノルアドレナリンの活動を調整し、注意力や衝動性、多動性を改善します。副作用としては食欲不振や不安、睡眠障害が報告されていますが、適切な管理によって効果的に症状を改善できます。

また、非刺激薬(アトモキセチンなど)も使用されることがあり、ドーパミンやノルアドレナリンの再取り込みを抑制することで効果を発揮します。非刺激薬は、副作用が少ない場合が多く、長期的な使用が可能です。

精神療法・心理社会的療法

精神療法・心理社会的療法には、認知行動療法(CBT)や行動療法親トレーニングなどがあります。他にも、ADHDの病気やその症状の特徴について理解をすることや、ADHDの症状に対する対処法を学び、日常生活での適応を助けることを目的とした精神療法も含まれます。特に子供に対しては、親の支援を得ながら、行動の改善に取り組むことが重要です。

 

ADHDの予後と支援

ADHDはその特性上、完全に症状を取り除くことは難しいとされていますが、早期の診断と治療によって症状の管理は可能です。治療の目標は、ADHDの症状を完全に消失させることではなく、患者がその特性を理解し、日常生活で適応できるようなサポートを提供することです。

また、ADHDの患者に対する理解と支援が社会全体で進むことが求められています。

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FAQ

よくあるご質問

双極性障害と言われ、お薬を飲んでいますが、日常生活(職場や学校、家庭、人間関係で)で上手く行きません。

双極性障害(躁うつ病)だけではなく、ADHDなどの併存の可能性も考えられます。一度当院にご相談下さいませ。

ADHDの診断には幼少期の行動がポイントになると書いて有りました。子供の頃は、取り立てて問題がなかった様ですが…?あまり 覚えていません。

思い出せればどんな些細な事でも結構です。お聞かせ下さい。もし可能でしたら、親御さんやご主人、身近な方からのエピソードや、当時の様子を記載した内容や母子手帳や学校の連絡帳や通知表などありましたらお持ちくださいませ。

ADHDの治療のゴールって何でしょうか?

ADHDの治療の目標は、職場や学校、家庭での悪循環が好転し、自信を持って貴方の特徴と折り合える事です。

それによって充実した社会生活が送れる事です。

ADHDって何ですか?

ADHDは(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder = AD/HD)は、別名注意欠陥多動性障害とも呼ばれ、不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)、衝動性(順番を待てない・考える前に実行してしまう)の3つの要素がみられる発達障害のひとつです。

ネットを見ていたら、自分の子どもがADHDでは、と思います。

一度診察にお越しください。

初めて受診するときには、お子さんの日頃の行動や様子を具体的に記録したメモや書面を持参いただけると良いです。また、母子健康手帳、保育園時や幼稚園時の連絡帳、小学校の通知表やお子さんの自筆によるノートなども参考になります。

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2022.05.092025.03.15

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