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月経前症候群・PMS月経前症候群・PMS

月経前症候群(Premenstrual Syndrome, PMS)について

月経前症候群(Premenstrual Syndrome, PMS)は、通常は月経周期の後半にあたる、月経開始の約7〜10日前頃から症状が現れて、月経開始後に症状が軽減または消失する一連の身体的・精神的な症状の集合体の事をいいます。

これらの症状は、個人差があり、軽度から重度まで様々ですが、日常生活に支障をきたすことがあるため、適切な治療と管理が求められるのです。

月経前症候群の特徴について

月経前症候群は、月経周期の後半に現れる一連の症状で、身体的、感情的、心理的な症状が含まれます。一般的に、月経開始の7〜10日前から症状が現れ、月経開始後にこれらの症状が軽減するのが特徴です。

PMSは、月経サイクルの黄体期(排卵後の期間)に関連しており、ホルモンバランスの変動が主な原因と考えられています。

PMSの症状

PMSの症状は個人差があり、身体的症状と精神的症状に分けられます。

身体的症状

  • 腹痛➡月経前の腹部膨満感や鈍痛がしばしば報告されます。腹部に不快感が伴うこともあります。
  • 浮腫➡水分の貯留が増加し、むくみを感じることがあります。特に顔や足、手に浮腫が見られることが多いです。
  • 乳房の張りや痛み➡乳腺の腫れや圧痛が生じることがあり、乳房の膨満感を伴います。
  • 頭痛➡頭痛、特に片頭痛がPMSと関連して現れることがあります。ホルモンの変動が引き金となることがあります。
  • 消化器系の不調➡下痢や便秘、食欲の変動など、消化器系の不調が現れることがあります。

精神的症状

  • 感情的な変動: イライラや怒り、落ち込み、無気力といった感情の不安定さが特徴的です。特に、気分が落ち込みやすくなることがあります。
  • 不安感や焦燥感: 普段以上に不安を感じることがあり、焦燥感や心配事に過剰に反応することがあります。
  • 集中力の低下: 思考力や集中力が低下することがあり、作業効率が落ちることがあります。
  • 眠気や不眠: 一部の人では、過剰に眠くなる一方で、不眠の症状も見られます。睡眠の質が悪化することが一般的です。

病因と病態生理

月経前症候群の正確な原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。

ホルモンの変動

月経周期のホルモン変動がPMSの発症に重要な役割を果たしているとされています。特に、エストロゲンとプロゲステロンという二つのホルモンのバランスが影響し、排卵後にプロゲステロンの分泌が増加し、エストロゲンとの相対的な不均衡が症状を引き起こすと考えられています。ホルモンの変動が神経伝達物質や体内の水分バランスにも影響を与え、身体的・精神的な症状を引き起こす原因となることがあります。

神経伝達物質

神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどがPMSの症状に関与していると考えられています。特にセロトニンは、気分や睡眠、食欲の調節に関与しており、セロトニンの異常がPMSの精神的症状を引き起こすとされています。

遺伝的要因

PMSの発症には遺伝的な要因も関与していることが示唆されています。家族にPMSの症状を持つ人が多い場合、発症リスクが高くなることが確認されています。

環境因子

生活習慣やストレスもPMSの発症に影響を与える要因として挙げられます。ストレスが加わることでホルモンバランスが乱れ、症状が悪化することがあります。また、食生活や睡眠の質もPMSの症状に影響を与えることがあります。

PMSの診断

PMSの診断は、主に臨床的な症状に基づいて行われます。症状の出現時期やその程度、月経開始後に症状が軽減するかどうかが重要な診断ポイントです。症状が毎月一定の期間に現れ、月経開始後に軽減することが確認できれば、PMSと診断されることが一般的です。

鑑別診断

PMSと似た症状を呈する他の疾患もあるため、これらを除外するための検査が行われることがあります。例えば、うつ病不安障害、甲状腺機能異常、消化器疾患などがPMSの症状と重複することがあるため、必要に応じて追加の検査が行われます。

PMSの治療法

PMSの治療には、生活習慣の改善、薬物療法、心理的なサポートが含まれます。

生活習慣の改善

  • 食事療法➡食事の改善として、カフェインや塩分の摂取を減らすことが推奨されます。また、ビタミンB6やカルシウム、マグネシウムなどが症状の改善に役立つ場合があります。
  • 運動➡定期的な有酸素運動やストレッチが症状の軽減に効果的です。
  • ストレス管理➡ヨガや瞑想などのリラクゼーション法がストレスの軽減に役立ちます。

薬物療法

  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)➡痛みや腹部膨満感などの身体的な症状に効果的です。
  • 抗うつ薬(SSRIs)➡精神的な症状(例: 不安や抑うつ)に効果があり、セロトニンの調整を助けます。
  • ホルモン療法➡エストロゲンやプロゲステロンの補充療法が一部の女性に効果を示すことがあります。

心理的サポート

精神療法や認知行動療法(CBT)が、PMSによる心理的症状の軽減に役立つ場合があります。

さいごに

月経前症候群は、身体的および精神的な症状を引き起こし、女性の生活の質に大きな影響を与える疾患です。ホルモンバランスの乱れや神経伝達物質の異常が主な原因として考えられ、生活習慣の改善や薬物療法、心理的サポートが有効な治療法として推奨されています。個々の症状に応じた治療法を選択し、適切に管理することが重要です。

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2025.03.152025.03.15

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