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不安障害を持つ人のための「安心感」を持ち歩くアイテムとは?
2025.03.192025.03.23
メンタルケア、不安障害・不安症
不安障害を持つ人のための「安心感アイテム」とは?
不安障害を抱えていると、ふとした瞬間に襲ってくる強い不安やパニック発作に悩まされることがあります。そんなときに「これさえあれば大丈夫」と思える“安心感を与えるアイテム”を持っていると、心の支えになることが多いのです。
今回は、不安を和らげるために持ち歩けるアイテムとその効果、さらには公的な研究や資料を交えながら、具体的な提案をしていきます。
「安心感」を持ち歩く意義
不安障害の方にとって、突然の不安やパニックに対処するための「安心材料」を身近に持っておくことは、とても大きな意味を持ちます。
厚生労働省の資料によると、不安障害の治療には薬物療法や認知行動療法(CBT)などが有効とされていますが、セルフケアや環境調整も症状軽減に役立つとされています。(厚生労働省「こころの耳」参照:https://kokoro.mhlw.go.jp)
「安心感を得られるアイテム」を持ち歩くことで、自分で心を落ち着ける「セルフケアの力」を引き出すことができるのです。
具体的な「安心アイテム」の例
① 香りで落ち着く「アロマやハンカチ」
香りには、心を落ち着ける効果があります。特に、ラベンダーやベルガモット、カモミールなどの香りにはリラックス効果があることが科学的にも証明されています。(日本アロマ環境協会「香りとストレス緩和」参照)
▶おすすめアイテム例
- アロマオイルを染み込ませたハンカチ
- ロールオンタイプのアロマ
- 好きな香水を小瓶で持ち歩く
ポイント➡嗅ぐだけで「ほっとできる香り」を選びましょう。
② 心を落ち着ける「お守りや写真」
大切な人やペットの写真、小さなお守りなど、自分にとって「安心できる象徴」を持ち歩くのも効果的です。
▶おすすめアイテム例
- 家族や友人、ペットの写真
- 神社や寺でもらったお守り
- 「これがあれば大丈夫」と思えるお気に入りの小物
ポイント➡見たり触れたりするだけで、温かい気持ちになるものを選びましょう。
③ リラックスできる「音楽や自然の音」
音楽療法でも使われるように、好きな音楽や自然音を聴くことで、心を落ち着かせる効果が期待できます。国立精神・神経医療研究センターの資料でも、リラクゼーション法の一環として音楽の有効性が示されています。(https://www.ncnp.go.jp)
▶おすすめアイテム例
- スマートフォンにお気に入りの音楽や環境音(波の音、鳥のさえずりなど)を保存
- ポケットサイズの音楽プレイヤー
ポイント➡歌詞が入っている曲よりも、リズムが穏やかで落ち着くものを選ぶと◎
④ 感覚を落ち着かせる「触感アイテム」
触れることで安心できるアイテムも、不安を軽減する助けになります。特に手触りの良い素材や、自分が好きな感触のものを選ぶと効果的です。
▶おすすめアイテム例
- 柔らかいぬいぐるみや布
- 手のひらサイズのストレスボール
- つるつる・ふわふわなど、気持ちいい感触のキーホルダー
ポイント➡手の中に収まるサイズで、ポケットやバッグに入れやすいものを選びましょう。
「安心アイテム」を持つことで得られる効果
安心できるアイテムを持つことには、以下の心理的効果があります。
✅ 不安感の予防➡外出先でも「これさえあれば大丈夫」という安心感が、事前に不安を和らげる。
✅ 発作時の対処力アップ➡「今、落ち着ける手段がある」と思えることで、発作を乗り越えるきっかけを作れる。
✅ セルフケア習慣の確立➡自分で不安をコントロールする経験が積み重なり、自信や安心感を得やすくなる。
参考文献
- 厚生労働省「こころの耳」:https://kokoro.mhlw.go.jp
- 国立精神・神経医療研究センター「リラクゼーション法と精神健康」:https://www.ncnp.go.jp
- 日本アロマ環境協会「香りとストレス緩和」:https://www.aromakankyo.or.jp
まとめ
不安障害を持つ人にとって、「安心感を持ち歩くアイテム」は、まるでポータブルなお守りのような存在でもあります。外出先や突然の不安に襲われたときも、手元に「安心材料」があることで、落ち着ける可能性が高まります。
▶今日からできること
- 自分だけの安心アイテムを見つける
- 香り・音楽・触感など、自分がほっとできるものを選ぶ
- いざという時のために、いつでも持ち歩く
あなたの「お守りアイテム」が、少しでも不安を軽くし、安心できる毎日につながることを願っています
▶不安障害に関する記載はこちら
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