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【外出が嫌に】パニック症による行動変容とは
2024.05.032024.05.03
メンタル疾患と行動変容、パニック障害、不安障害・不安症
【パニック症】パニック発作との関連性について
パニック発作には、身体症状と精神症状が複数合併した負担の強い症状を伴います。
そしてパニック発作が出現する疾患には、パニック症だけではなく、社交不安症・限局性恐怖症といった不安症だけではなく、強迫性障害やPTSDなどにも影響します。
パニック発作・パニック症での行動変容とは?
パニック発作においては、心臓や呼吸、更には腹部・神経系、精神面と、様々なところに負荷をもたらすパニック発作が急峻に短期間でピークに達することが特徴です。
ここからは、パニック発作や、パニック症に関する行動変容について紹介をいたします
【行動変容1】パニック発作を最小限に抑えようとする行動
パニック発作の症状がなるべく小さくなるよう抑えられるように、日常行動を少しづつ変えてしまいます。
運動の制限や回避
「息が早くなる」「心拍数が増える」かもしれない運動を避けてしまうことがあります。
それは、パニック発作による動悸の出現や、呼吸の促拍と苦しさとの関連が、「運動」によって高まってしまうと感じられるからです。
食事の制限
食事を制限したり、限定的な食事しか摂取しないなどの行動変容が起きてしまいます。
パニック発作による吐気や腹部症状の出現との関連が「食事やその内容」によって誘発されてしまわないかという心配が高まってしまうからです。
立位の制限と回避
立位が継続することをさけたり、立位を求められる状況を避けたりしてしまいます。
パニック発作に伴う、ふらつきや立ち眩みなどの神経症状が起きないように、行動への変容が起きてしまうのです。
【行動変容2】パニック発作が起きても援助が受けられる状況に変化
パニック発作が起きても周囲から援助が受けられる状況や環境を選択する行動変容が起きます。
パニック発作と周囲に対する不安とは
パニック発作で一人で苦しんだ時に、誰からも手を差し伸べてくれないかもしれない、一人で怖い思いをしてとんでもない状況になってしまうかもしれない、という気持ちがパニック発作に関連して生じてしまうからです。
パニック発作が起きても援助が得やすい選択とは
◆外出することを避け、自宅で過ごすことを選択する
◆人ごみを避け、外出先などを一人で行動するよう状況を避ける
また特に、広場恐怖症の診断を満たさなくても、人ごみ・公共交通機関・橋・公園などの利用を避けたりする、行動変容を伴ってしまっていることも少なくありません。
さいごに
パニック発作やパニック症に伴う、行動変容について紹介をしました。
日常生活における行動変容が、パニック発作を最小限に抑える目的、パニック発作が起きても助けが得やすい状況を避ける目的であるということを例に挙げながら、記載をいたしました。
また、パニック発作やパニック症の不安の原因について理解が進むことで、更にこのような行動変容についての把握がしやすくなります。是非こちらの『パニック発作に関する不安の正体とは』のブログ記事もご覧くださいませ。
パニック症に関するブログはこちらでも紹介をしています。
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など
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