「気を遣いすぎる」「すぐイライラする」「考えすぎて動けない」脳の疲労について名古屋ひだまりこころクリニック名駅エスカ院が解説

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「気を遣いすぎる」「すぐイライラする」「考えすぎて動けない」脳の疲労とは

2025.04.202025.04.21

易怒性・易刺激性、人間関係、HSP

“脳の疲労”について

  • 「人の顔色をうかがいすぎて疲れる」
  • 「ちょっとしたことでイライラして自己嫌悪になる」
  • 「やるべきことは頭で分かっているのに、体が動かない」

このような悩みは、「自分の性格の問題だ」と思い込んでしまう人が多いものです。でも実は、こうした傾向には“心の疲れ”や“脳の機能の変化”が関係していることがあります。

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気を遣いすぎて疲れる…それは「刺激に敏感な脳」の働きかも

「周囲に迷惑をかけていないか」「相手を嫌な気持ちにさせていないか」など、常に気を配ってしまう。いわゆる“気配り上手”と言えば聞こえはいいですが、当の本人にとっては大きな負荷になることも。

このような傾向は、もしかすると「HSP(Highly Sensitive Person)」という気質が関係しているかもしれません。HSPとは、音・光・匂い・人間関係など、あらゆる刺激に対して非常に敏感な特性を持つ人のこと。人口の約15〜20%がこの傾向を持つとされ、病気ではなく「生まれ持った脳の傾向」と考えられています。

HSP傾向のある人は、日常の小さな変化にも気づきやすく、その分ストレスも蓄積しやすいという特徴があります。疲れやすい、ひとりの時間がないと消耗する、といった状態が続く場合には、外部刺激に対する“感度の高さ”が関係している可能性があります。

▶「HSP」に関する紹介はこちら

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すぐイライラするのは、性格ではなく“脳の警報装置”の過活動も

「些細なことでイラっとしてしまう」「自分でもなぜ怒っているのかわからない」といった状況に悩んでいる方も少なくありません。こうした状態は、決して「短気な性格」や「我慢が足りない」といった話だけではありません。

脳には“危険”や“不快”を察知すると自動的に反応する「扁桃体(へんとうたい)」という部分があります。この扁桃体が過敏になっていると、些細な刺激にも過剰に反応しやすくなり、結果としてイライラや怒りが出やすくなります。

特に、睡眠不足や慢性的なストレスが続くと、理性をつかさどる「前頭前野」がうまく働かず、感情のコントロールが難しくなってしまうのです。つまり、“怒りっぽさ”もまた、脳の状態に大きく左右されるということです。

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考えすぎて動けない状態は、「ブレーキ」が強くかかっているサイン

やるべきことが明確なのに、手がつけられない。考えすぎて決断できず、気がつけば何もできないまま1日が終わっている。こうした状態も、脳の働きと関係しています。

人間の脳には、行動を起こす「アクセル」の部分と、それを抑制する「ブレーキ」の部分があり、このバランスで行動が調整されています。しかし、疲労や不安が強い状態では、「失敗しないように」「間違えないように」という思考が優位になり、“ブレーキ”が強くかかりすぎるのです。

結果として、実行に移す前にぐるぐると考えすぎてしまい、脳内だけでエネルギーを消耗し、現実的な行動に結びつかなくなります。

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「性格のせい」だけではない要因とは

  • 気を遣いすぎる
  • イライラが止まらない
  • 考えすぎて動けない

これらはどれも、「性格の問題」として自己評価を下げてしまいやすいポイントです。しかし、実際には脳の働き、心の疲労度、外部との刺激のバランスなど、さまざまな要因が重なっているケースがほとんどです。

また、こうした状態が続くと、抑うつやうつ病不安障害などの精神的な不調へとつながるリスクもあるため、単なる“生きづらさ”として放置せず、できるだけ早い段階で自分の状態に目を向けることが重要です。

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必要に応じて、医療機関に相談するという選択肢も

もし、「この状態がずっと続いている」「日常生活に支障を感じている」「どう対処すればいいか分からない」と感じている場合には、メンタルクリニック・精神科・心療内科など専門機関への相談を検討してみてください。

メンタルクリニックや心療内科,精神科での診察を受けることで、自分の状態がどの程度のものか、どういった支援が必要かを客観的に知ることができます。必要に応じて、薬物療法や精神療法、生活リズムの調整など、複数の方法を組み合わせて回復を目指すことができます。

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「感じ方」や「反応の違和感」は、見直すべき心のサインかも

  1. 「疲れやすい」
  2. 「怒りやすい」
  3. 「動けない」

こうした感覚は決して“甘え”や“性格の欠点”ではありません。むしろ、脳が発しているSOSかもしれないのです。

心や脳は、目に見えにくい分、自分でも気づきにくいものです。だからこそ、「少し変だな、違和感を感じるな」と思った時点で立ち止まり、必要であれば専門家の手を借りることが、回復の近道になります。

名古屋ひだまりこころクリニック名駅エスカ院は患者様お一人お一人の症状に合わせて、治療やケアを提案させていただいております。お気軽にご相談くださいませ。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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