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「SNS疲れ」「情報疲れ」が限界に近づいたとき、心に起きること「デジタル・メンタルバーンアウト」
2025.04.232025.04.23
デジタルデトックス、SNS依存症・SNS中毒
SNSを見ているだけなのに、なんだかしんどい
- 「特に何もしていないのに、1日が終わるとぐったりしている」
- 「SNSを見た後、理由もなく落ち込む」
- 「常に何かをチェックしていないと不安になる」
こうした“目に見えない疲れ”を感じている人が、いま増えています。その背景には、情報過多による脳の過剰な負荷と、無意識のうちに比べてしまう心理が関係していることが多くあります。
情報の受け取りすぎが、心のエネルギーを削っていく
SNSやニュース、動画など、現代は「見たくなくても目に入る情報」が非常に多い環境です。しかもその多くが、刺激の強い映像・感情的な発信・ポジティブな“理想像”のオンパレード。
このような情報を長時間見続けていると、脳はずっと処理モードに入り、実際には何もしていないのに“疲れる”という状態になります。さらに、「自分だけ取り残されている」「みんなが幸せそうに見える」と感じることで、無力感や焦燥感が高まっていくケースもあります。
もしかすると「デジタル・メンタルバーンアウト」かもしれません
新しい生活様式やテレワークの普及によって、人との関わりの多くがデジタル経由になった今、「仕事もプライベートも画面越し」で完結してしまう人も少なくありません。
その中で、以下のような状態が続いている場合は、“SNS・情報消耗”がメンタル不調の引き金になっている可能性があります
- 集中力が続かない
- 感情の浮き沈みが激しい
- 睡眠の質が下がってきた
- 何を見ても心が動かない
- 人と話すのが面倒になってきた
これらは、「なんとなくの不調」として見過ごされがちですが、慢性ストレス状態が続いているサインであることもあります。
「見ない時間」をつくることが、回復の第一歩に
スマートフォンやSNSは、現代の生活に欠かせないツールですが、“つながりすぎ”や“情報を浴びすぎる”ことが、心の疲労につながっているケースは少なくありません。
情報を遮断するのではなく、意識的に“情報を選ぶ・距離を取る”習慣をつくることが大切です。
たとえば
- 朝一番にスマホを見ない
- 情報の少ない空間で5〜10分過ごす
- 通知をOFFにして「自分で見る」スタイルに変える
- 「SNSを見る目的」を明確にしてみる(なんとなく見ない)
それでもなお、疲れが取れない、心が重い日が続くという場合は、心のエネルギーがすでに枯渇している可能性があります。
【まとめ】「なんとなく疲れている」が続くときは、心のサインを見逃さないことが大切です
「これといった理由がないのに、ずっと疲れている」「気力がわかない」「集中できない」といった感覚は、日々の忙しさやストレスの中で、つい見過ごされがちなものです。
しかし、こうした「なんとなくの不調」が長く続いている場合、心のエネルギーが消耗しているサインであることも少なくありません。無理を重ねているうちに、気づかないままメンタルの不調が深まっていくこともあります。
「まだ大丈夫」「そのうち戻るはず」と思って過ごしていても、慢性的な疲労感や気分の落ち込みが続くと、日常生活に影響が出る前にケアが必要になる段階に入っている可能性があります。
こうした不調は、環境の変化や人間関係、情報過多など、さまざまな要因が複雑に絡んで起こることが多く、本人だけでは整理や対処が難しい場合もあります。
だからこそ、心の状態を客観的に見つめるために、専門機関に相談してみることは、決して大げさなことではありません。不調の背景にある原因を整理し、必要な対処やサポートを受けることで、心の負担を軽くすることができます。
心の不調は、目に見えない分、対処が遅れがちです。ですが、早めにケアを始めることで、悪化を防ぎ、回復をスムーズにすることが可能です。「なんとなくしんどい」「いつもの自分と違うかもしれない」と感じたら、その感覚を無視せず、ぜひ一度立ち止まってみてください。
名古屋ひだまりこころクリニック名駅エスカ院は患者様お一人お一人の症状に合わせた治療ケアを提案しております。お気軽にご相談くださいませ。
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など
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