名古屋駅徒歩0分
大人のための
メンタルクリニック
公式ブログ
怠けているわけじゃない|うつ病の誤解と本当のこと
2025.03.062025.03.06
非定型うつ病、精神療法、心理面・思考、うつ病、不眠症・睡眠障害
うつ病の誤解と本当のこと
うつ病について、世間ではさまざまな誤解があります。その中でも特に多いのが、「うつ病は甘え」「ただの怠けでは?」といった偏見です。しかし、実際のところ、うつ病は単なる気分の落ち込みではなく、医学的に認められた脳の病気であり、本人の意思の強さや努力で簡単に克服できるものではありません。
うつ病とはどんな病気?
うつ病は、脳内の神経伝達物質(セロトニンやドーパミンなど)のバランスが崩れ、気分が落ち込んだり、思考力が低下したりする病気です。その影響で、日常の活動に対する意欲が著しく低下し、今まで普通にできていたことが困難に感じられるようになります。また、睡眠障害、食欲の変化、集中力の低下、身体のだるさなど、心だけでなく身体にも影響が現れることが特徴です。
「怠けているだけ」ではない理由
うつ病になると、脳の機能が低下し、意欲を持つこと自体が難しくなります。例えば、普通の風邪をひいたとき、気力で熱を下げることはできませんよね? それと同じように、うつ病も「気持ちの持ちよう」だけで治るものではありません。医学的な治療や適切なケアが必要であり、周囲の理解が不可欠なのです。
うつ病の人が抱える苦しみ
うつ病の人は「何もやる気が出ない」ことに罪悪感を抱きがちです。「周りに迷惑をかけているのでは」「努力が足りないのでは」と自分を責めてしまうことも少なくありません。しかし、これは病気による症状であり、本人のせいではありません。周囲が「頑張れ」「気の持ちようだよ」と励まそうとすると、かえってプレッシャーとなり、症状を悪化させることもあります。
どうすれば正しく理解できる?
うつ病についての正しい理解を深めることが、患者さんを支える第一歩です。
✅「怠け」や「甘え」ではなく病気だと認識する
うつ病は心の風邪とも言われるように、誰にでも起こりうる病気です。決して「気合いで治る」ものではありません。
✅適切な治療が必要であることを知る
うつ病は、薬物療法や精神療法、生活習慣の改善など、さまざまな方法で治療できます。正しい診断と治療を受けることが大切です。
✅「励ます」のではなく「寄り添う」
「頑張れ」と言うよりも、「無理しなくていいよ」「そばにいるよ」と伝えることの方が、うつ病の人にとっては安心できる言葉になります。
うつ病を正しく理解し、支え合う社会へ
うつ病は、決して特別な人だけがかかる病気ではありません。身近な人がうつ病になったとき、正しい知識を持ち、温かく見守ることが何よりも大切です。本人も、周囲の人も、「怠けているわけじゃない」と理解し合うことで、回復への道を歩むことができます。
一人で悩まずに、まずは一度ご相談ください
一人で悩まずに、
まずは一度ご相談ください
たくさんの方が
悩みを抱えて来院されています。
ご紹介している症状以外でも、「こんなことで受診していいのかな…」 と迷ったらまずは一度お気軽にお電話ください。