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パニック症の大切な人を支えるために。家族や友人ができること
2025.03.102025.03.10
家族と家族関係について、予期不安、人間関係、パニック発作、心理面・思考、パニック障害
パニック症の人を支えるためにできること
パニック症は、突然の強い不安や恐怖とともに、動悸や息切れ、めまいなどの身体症状を引き起こす疾患です。発作を繰り返すことで、日常生活や人間関係にも影響が及び、本人にとって大きなストレスとなります。
パニック症の方は、「また発作が起こるのではないか」という予期不安に悩まされることが多く、孤独を感じやすい状態にあります。そんなとき、家族や友人の理解とサポートが大きな支えになります。
本記事では、パニック症の人をサポートするために、身近な人ができることをわかりやすく解説します。
まずはパニック症を正しく理解する
大切な人を支えるためには、まずパニック症についての正しい知識を持つことが重要です。
パニック症の主な特徴
- 突然、激しい不安や恐怖が押し寄せ、動悸・息切れ・めまい・発汗などの身体症状が現れる
- 発作が治まっても、「また起こるかも」と常に不安を感じる(予期不安)
- 発作を避けるために、人混みや外出を避けることが増える(広場恐怖を伴う場合もある)
「気の持ちようではなく、脳の神経バランスが関係している症状である」という理解を持つことで、適切な対応ができるようになります。
パニック発作が起きたときの対応
パニック発作が起こったとき、周囲の冷静な対応が本人の安心につながります。
すべきこと
✅ 落ち着いた声で話しかける
「大丈夫だよ」「そばにいるよ」と優しく伝えましょう。
✅ 呼吸を整えるサポートをする
一緒に深呼吸をしながら、「ゆっくり吸って…吐いて…」とリズムをとると効果的です。
✅ 静かな場所へ誘導する
人目が少なく、落ち着ける場所へ移動しましょう。
✅ 「すぐに落ち着くよ」と伝える
発作は通常10〜30分で治まるため、「これは一時的なものだから大丈夫」と伝えることで安心感を与えられます。
避けるべきこと
❌ 「落ち着いて!」と強く言う
本人はすでに落ち着こうとしているため、プレッシャーになることも。
❌ 「気のせい」「考えすぎ」と否定する
本人にとってはリアルな症状なので、理解を示すことが大切です。
発作がないときのサポート方法
発作がないときも、パニック症の人は「また起こるかも」という不安を抱えています。日常的なサポートが、不安を軽減する助けになります。
✅ 話を聞く時間をつくる
「何か困っていることある?」と優しく声をかけ、安心して話せる環境を整えましょう。
✅ 外出などをサポートする
外出が不安なら、一緒に行くなどのサポートをすると心強く感じてもらえます。
✅ 小さな成功体験を増やす
「ここまでできたね、すごいよ!」と、小さな前進を認めることが自信につながります。
✅ 治療をサポートする
通院に付き添ったり、信頼できる情報を一緒に探すことで、安心感を与えられます。
サポートする側も無理をしすぎないこと
大切な人を支えたいと思うあまり、自分自身の負担が大きくなりすぎないように気をつけることも重要です。
✅ すべてを背負い込まない
医師に相談することも必要です。
✅ 自分の時間も大切にする
サポートに集中しすぎると疲れてしまうため、適度にリラックスする時間を確保しましょう。
✅ 正しい知識を身につける
書籍や専門サイトで学び、誤解なく向き合うことが大切です。
まとめ「寄り添う気持ち」が最大のサポート
パニック症の人にとって、家族や友人の理解とサポートは大きな安心につながります。
サポートのポイント
✅ 病気を正しく理解する
✅ 発作時は冷静に対応し、安心感を与える
✅ 日常の不安に寄り添い、無理のないサポートをする
✅ 支える側も無理をしすぎず、必要に応じて専門家の助けを借りる
何より大切なのは、「あなたは一人じゃないよ」と伝えること。そして、本人のペースを尊重しながら、温かく見守る姿勢を持つことです。焦らず、無理せず、できる範囲で支えていくことが、お互いにとって良い関係を築くポイントになります。
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