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心療内科に行くべきか迷ったときの判断基準とは?
2025.07.052025.07.06
精神科・心療内科
「この程度で病院に行くのは大げさ?」と思う前に知っておきたいこと
「心が疲れているかも…」と思ったとき
- 「なんとなく毎日がつらい」
- 「寝ても疲れが取れず、気分が晴れない」
- 「でも病院に行くほどではない気がする…」
そのように感じながらも、「受診するほどではない」と自分に言い聞かせている人は少なくありません。しかし、心の不調は“我慢してやり過ごす”ことで悪化するケースも多いのです。
今回は、「心療内科に行くべきかどうか迷っている方」に向けて、判断のヒントや受診のメリット、心療内科でできることについて、専門的視点からわかりやすく解説します。
「受診を迷う」3つの理由とは
そもそもなぜ、人は心の不調に気づいても医療機関を受診しにくいのでしょうか。主に以下のような心理的ハードルがあると考えられます。
① 「自分のせい」と思ってしまう
「ストレスに弱いだけ」「自分が怠けているのかも」と、自分を責める思考が強くなると、相談のきっかけを失ってしまいます。また心の不調の特徴として、いつもよりも自分を責めてしまいやすくなってしまうことも特徴です。
② 症状があいまいで、はっきりしない
風邪のように熱や痛みが明確に出るわけではないため、「気のせい」と片づけてしまいやすいのが、心の不調の特徴です。心の不調というのは、はっきりとわかりやすい数値や計測で表現できないことも影響しています。
③ 周囲の目が気になる
「心療内科に行くなんて大げさ」「周りに知られたくない」など、偏見や誤解を気にして一歩を踏み出せない人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。最近では明るい雰囲気のメンタルクリニックや、電話ではなくWEB予約で予約をとれるなどの心療内科,精神科も増えています。
2週間以上続く心の不調は“受診のサイン”
一時的なストレスや疲労感というのは、日々の生活の中で起こりうるものでもありますが、しかし以下のような状態が2週間以上続いている場合には、医療的サポートが必要な可能性があります。目安としていただけましたらと思います。
主なチェックポイント(セルフチェック)
- 朝起きるのがつらく、仕事や学校に行けない
- 好きだったことにも興味を持てなくなった
- 食欲や体重が大きく変化した
- 夜なかなか眠れない、または過剰に眠ってしまう
- 頭が回らず、集中できない
- 「消えてしまいたい」と感じることがある
- 人と会うのがおっくうで、家に閉じこもりがち
- 自分に価値がないと思い込んでしまう
これらのうち複数が当てはまる場合、心のエネルギーが枯渇しているサインかもしれません。「心のエネルギーが枯渇していると感じた」・「生活に支障が出始めた」と感じたら、“今が相談のタイミング”です。
心療内科で何をするの?診療の流れと内容
「心療内科って、何をされるのかわからなくて怖い…」という方も多いと思います。ですが、診察はあくまで“対話による診察”が中心です。あなたの想いや、つらい症状と、ストレスや環境を把握するために、職場の様子や家族構成などさまざまな情報をお伺いしながら、治療や生活のケアなどの提案や助言を行っております。
▶診療の流れ(例)
- 問診票の記入
現在の症状や生活背景、困っていることなどを事前に記入します。(自宅で記載できるようWEB問診を導入しているクリニックもございます) - 医師との診察
医師があなたの話を丁寧に聴きながら、心の状態を把握していきます。ご様子に応じて、症状や病気に関する影響を考慮し、家族歴や職場の様子など様々な生活背景も確認させていただいております。 - 治療方針の相談
医師との診察を通して、症状や疾患などについてアドバイスをしています。治療として薬を併用して使う場合もあれば、まずは生活リズムや環境の見直しと調整から始めることもあります。もちろん薬を使わずに様子を見たい、という希望も伝えていただいても大丈夫です。 - 必要に応じて心理検査や採血や心電図など
体調の状態に応じて心理検査や採血や心電図などを提案させていただいております。
早めに受診するメリットとは?
【メリット1】症状が軽いうちなら、回復も早い
初期段階であれば、短期間の休息や薬物治療、生活調整などで改善できることが多いです。症状が重くなってしまうほど、比較的長期療養が必要になってしまう場合もあるのです。
【メリット2】自分の状態を客観的に整理できる
「もしかして、うつ病かも?でも違うかもしれない」と思い悩む時間が減ります。専門家の見立てやアドバイスを踏まえながら、病気や体調への適切な理解を進めることにも繋がり、不安を整理する大きな助けになります。
【メリット3】家族や職場に説明がしやすくなる
診断や医師の意見があることで、職場の配慮や学校の支援を受けやすくなります。必要に応じて診断書や意見書も発行可能です。また福祉サービスなどの適切な利用にも繋がり、療養と回復にも専念しやすくなります。
「まだ大丈夫」と思いながら受診した人が多い
実際に心療内科を訪れる方の中には、「もっと早く来ればよかった」と振り返る方が少なくありません。
たとえば以下のようなケースでは、専門的サポートが有効です
- 仕事のストレスで、何をしても気が休まらない
- 子育てや介護の負担で心身の限界を感じている
- 対人関係でいつも気を遣い、消耗してしまう
- 睡眠薬や市販薬に頼る生活を続けている
こうした状態は、「本人の努力不足」ではなく、心の機能が一時的にバランスを崩している状態です。身体の不調と同じように、必要なときには休息と支援を受けるべきです。
自分で限界と思うほどまで我慢しすぎず、心療内科へ受診を
心療内科は、「うつ病」や「不安障害」などの症状が悪化しすぎてからでないと、クリニックに相談できないということはありません。
たとえば
- 「眠れない」「疲れが取れない」といった身体の症状がある
- 「なんとなく気分が落ちる」「焦りが止まらない」といった漠然とした感覚が続いている
など、こうした状態であっても、必要な支援や治療を求めて、心療内科へ相談して頂けます。外来で自分の状態をしっかりと整理して話をできなくても、予診や医師からの問診も経ながら、少しづつ症状や困りごとをお伝えいただいて構いません。
心療内科や精神科は、あなたの心身の状態を整理し、必要な支援を提案する場所です。つらい症状を抱えた患者様が、過度に緊張したり気負いをしすぎず、ご受診頂けるよう配慮をいたしております。
回復への第一歩として、心療内科や精神科で相談してみませんか?
心の不調は、目に見えない分だけ無理をしがちです。そして、我慢しているうちに深刻化し、生活全体に支障をきたすこともあります。「この程度で受診していいのかな」と感じているなら、それは“助けを求める準備ができているサイン”かもしれません。
迷ったときこそ、一度だけでも専門家に相談をしてみたり、意見を聞いてみてはいかがでしょうか。名古屋ひだまりこころクリニック名駅エスカ院は名古屋駅から徒歩1分の心療内科,精神科,メンタルクリニックです。お気軽にご相談くださいませ。
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など
一人で悩まずに、まずは一度ご相談ください
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