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「これって心の病気?」と思ったら精神科・心療内科でできること
2025.04.222025.04.22
抑うつ、精神科・心療内科、初期症状
「これって心の病気?」と思ったら精神科・心療内科でできること
なんとなく気分が落ち込みやすい、何をしても楽しめない、突然涙が出る…。そんな状態が続くと、「これって心の病気なのかも?」と感じることがあるかもしれません。
けれど、いざ精神科や心療内科を受診しようと思うと、
- どんなことを相談していいかわからない
- 自分の状態が病気かどうかも分からない
- 精神科って何をする場所なの?
といった不安や疑問が出てきて、足が止まってしまう人も多くいます。
この記事では、「これって心の病気?」と不安になったときに、精神科・心療内科でどんなことができるのか、そしてどんなタイミングで受診を考えてよいのかをわかりやすく解説します。
そもそも「心の病気」ってどんなもの?
心の病気というと、「うつ病」や「パニック障害」といった診断名を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし実際には、診断名がつかない段階でも心の不調は存在します。
たとえば、
- 眠れない/朝起きられない
- 仕事や家事が手につかない
- 何をしても楽しいと感じられない
- 気分の波が激しい
- イライラや焦りが止まらない
- 体調が悪いのに検査では異常がない
こうした症状は、心や脳のバランスが乱れているサインであることがあります。それが一時的なストレス反応なのか、心の病気としての治療が必要な状態なのかは、専門的な視点で見極める必要があります。
精神科・心療内科で「できること」とは?
精神科や心療内科というと、「薬を出されるだけなのでは?」とイメージされがちですが、実際には次のようなサポートが受けられます。
状態の整理とアセスメント
「何がつらいのか」「どこが困っているのか」を、医師やスタッフと一緒に整理していきます。自分ひとりではうまく言葉にできない悩みも、専門家の問いかけで少しずつ明確になります。
診断・評価
必要に応じて診断を行い、今の状態が「病気によるものか」「ストレス反応か」「性格的な傾向か」など、客観的に評価します。無理に診断名をつけることが目的ではなく、適切な対応のための整理として診断が活用されます。
治療方針の提案(薬物療法・精神療法など)
症状に応じて、以下のような治療を検討します。
- 薬物療法(不安を和らげる、睡眠を助ける、気分を安定させるなど)
- 精神療法や心理療法(認知面や疾患教育など)
- 生活リズムの調整やストレス対処のアドバイス
治療内容は、本人と相談しながら一緒に決めていくスタイルが一般的です。
こんなときは、受診を考えてみてはいかがでしょうか?
「どのくらいの症状で病院に行っていいの?」という疑問をよく聞きますが、次のような状態が「続く」場合は、早めの相談が勧められます。
- 気分が落ち込み、元気が出ない状態が2週間以上続く
- 仕事や日常生活に支障が出てきている
- イライラや不安が強く、コントロールできない
- 過去に比べて極端に疲れやすくなった
- 自分を責める思考が止まらない
- 「消えてしまいたい」と感じることがある
こうしたサインがある場合、それは心や脳のエネルギーが限界に近づいている可能性があります。
受診のハードルを上げてしまう考え方
- 「病院に行くなんて大げさじゃないか」
- 「もっとひどくなってからでいい」
そう思う方もいますが、心の病気は“軽い段階”での対応が効果的です。
- 体調と同じように、心の不調にも早期対応が大切
- 重くなる前に相談すれば、薬に頼らず改善する場合もある
- 受診は「診断をもらうため」だけでなく、「状態を整理するため」にも使える
精神科は「治療の最後の砦」ではなく、こころのメンテナンスをする場所として、もっと気軽に使って良い場所なのです。
精神科と心療内科の違いって?
混乱しやすいのが「精神科」と「心療内科」の違いです。
ただし、実際には多くの医療機関で両方を併設している場合もあり、そこまで厳密に分けて考えなくても大丈夫です。困っていることを伝えれば、必要な支援につながるよう導いてくれます。
まとめ:「気になる心身の変化」は、早めに相談しても大丈夫です
気分が落ち込む、眠れない、やる気が出ない、イライラしやすくなった……。こうした変化は、誰にでも起こりうるものです。ですが、日常生活に支障が出てきたり、「なんとなくいつもと違う」と感じる状態が長引くようであれば、それは心身のバランスが崩れはじめているサインかもしれません。
精神科・心療内科は、症状が重くなってから受診する場所ではなく、こころや身体の不調を早期に整えるためのサポートを受けられる場所です。
- 「これくらいで相談していいのかな?」
- 「病気とまでは言えないかもしれないけど…」
そう感じる段階であっても、医師と一緒に状態を整理することで、これからの過ごし方や必要なケアが見えてくることがあります。不調をひとりで抱え込まず、まずは話してみることが、回復への第一歩です。
名古屋ひだまりこころクリニック名駅地下街サンロード院も患者様お一人お一人の症状に応じた治療を提案させていただいております。お気軽にご相談くださいませ
▶「メンタル疾患の初期症状」についてもこちらで紹介しています
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など
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