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SNSが心を疲れさせる理由。知らず知らずに感じるプレッシャーとは?
2025.03.132025.03.29
デジタルデトックス、SNS依存症・SNS中毒
SNSが心を疲れさせる理由。知らず知らずに感じるプレッシャーとは?
SNSは便利で楽しい反面、心が疲れることがよくあります。SNSを使うと、他人の投稿に目がいってしまったり、無意識に比較してしまったりすることが多く、気づけば心がすり減っている…なんてこと、ありませんか?今回は、SNSがなぜ心に負担をかけるのかを、心理学的視点やSNSの性質を元に解説してみます。
SNSは「他人のハイライト」を見る場所
SNSを開くと、どうしても他人の「素敵な瞬間」ばかり目に入ります。旅行に行ったり、美味しいご飯を食べたり、素晴らしい出来事をシェアしたり…。これらの投稿は、一見楽しく見えますが、実際には他人の一部の「ハイライト」だけを切り取ったものです。
しかし、私たちの脳は無意識にそれを「自分の現実」と比較してしまいます。他人の素敵な瞬間を見て、「自分は何もしていないな」「こんな経験、私には無理だ」と感じてしまうことがあります。これが続くと、自己肯定感が低くなり、知らず知らずのうちに疲れを感じてしまうのです。
実際、SNSの「いいね」やコメントがなくても、他人のキラキラした生活を見ること自体がストレスになることがあります。自分が日々見せるのは、必ずしも最高の瞬間ではなく、その差を感じることで心に負担がかかることがあるんです。
無限の情報と「常に繋がっている状態」
SNSの特徴の一つは、無限に情報が流れ続けることです。友達の投稿やニュース、広告に至るまで、次々と新しい情報が目の前に現れます。この「情報過多」は、脳にとって一種の疲れを引き起こします。
また、SNSを使っていると「常に繋がっている」感覚が強くなります。通知が鳴ったり、新しい投稿があったりすると、ついチェックせずにはいられないことが多いですよね。
この「常に繋がっている状態」が、休む暇を与えず、脳を常に働かせ続ける原因になります。脳は休憩なしで情報を処理し続けると、ストレスを感じやすくなるのです。
このように、SNSは「切り離す」ことが難しいため、心の中で無意識に圧迫感を感じることが多いのです。
フィルターをかけた自分を見せるプレッシャー
SNSでは、つい自分の「良い部分」だけを見せたくなりますよね。写真を選んだり、投稿の内容を工夫したりすることで、周りの人に良い印象を与えようとします。しかし、これが一つのプレッシャーになり、無理をしてしまうことがあります。
心理学では、これは「自己呈示」と呼ばれる現象です。自分のイメージを他人にどう見せるかを意識することは、人間関係において自然なことですが、SNSではそれが強調されることが多く、疲れる原因となります。自分を「完璧に見せなければ」と思うと、常に気を使ったり、投稿を何度も見直したりすることになり、知らず知らずにストレスが溜まっていきます。
さらに、他人と比較して「私はどう思われているんだろう?」と気にすることも多いので、SNSを開くだけで心理的に疲れてしまうことがあります。
「即時の反応」によるプレッシャー
SNSの特徴として、投稿する側としては、即座に反応を得られることが挙げられます。投稿した内容に対して、すぐに「いいね」やコメントがもらえるのは、快感を感じる一方で、反応が少ないと「何かが足りないのかも?」と不安になることもあります。
このような「即時の反応」によるプレッシャーは、精神的に負担となりやすいです。SNSでは、反応が得られないことが不安に繋がり、その反応を気にしてしまうことがストレスになります。これが繰り返されると、SNSを見るたびに心が疲れていきます。
SNSを無理なく使うためには?
SNSが心に与える影響を減らすためには、いくつかの工夫が必要です。まずは、自分が何を投稿したいのか、なぜSNSを使っているのかを再確認することが大切です。他人と比較するのではなく、自分のペースで楽しむことを意識しましょう。
また、SNSを使う時間に制限を設けたり、意識的に「オフライン」の時間を確保するデジタルデトックスも効果的です。休息やリフレッシュを意識的に取ることで、SNSの使用が心の負担にならないように工夫できます。
まとめ
SNSは便利で楽しい一方で、無意識に心を疲れさせる原因にもなります。他人の「ハイライト」を見てしまったり、無限に流れ込む情報に圧倒されたり、即時の反応を気にしたり…。これらが積み重なると、心がすり減ってしまいます。SNSは上手に使うことが大切で、自分のペースで楽しむことが、心の健康を守るポイントです。無理せず、リラックスしてSNSを活用していきましょう。
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