SNS疲れが心に与える意外な影響について名古屋駅から徒歩1分の心療内科,精神科,メンタルクリニックのひだまりこころクリニック名駅エスカ院が解説

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SNS疲れが心に与える意外な影響とは?

2025.04.182025.04.18

デジタルデトックス、SNS依存症・SNS中毒

SNSを開くのが「なんとなくしんどい」理由

Instagram、X(旧Twitter)、TikTok…。通勤の電車内や寝る前のベッドの中で、つい開いてしまうSNS。

けれど最近、

  • 「なんか見てると疲れる」
  • 「投稿するのがプレッシャーになってきた」
  • 「誰かの幸せそうな写真を見ると、落ち込む」

そんな感覚を覚えることはありませんか?

それは“SNS疲れ”と呼ばれる現象の一つ。しかもこの疲れ、気づかないうちに心をむしばむストレスへと変化していくことがあります。

今回は、SNS疲れが心にどんな影響を与えるのか、そしてその対策について、心理的な視点から掘り下げてみましょう。

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SNSは「刺激」と「比較」でできている

SNSを眺めていると、いろんな感情が沸き起こります。

  • 楽しそうな日常の写真に「自分は何してるんだろう」と落ち込む
  • キラキラした投稿に「私もあんな風に見せなきゃ」と焦る
  • バズってる人を見て「なんであの人が注目されるの?」とイラ立つ

SNSでは、自分と他人を比較せずにいることがとても難しいのです。

特にZ世代〜30代は、「他人とつながること」が日常化している世代。自己表現や情報収集の場としてSNSを活用しながらも、同時に“評価されること”へのプレッシャーを日々抱えている傾向があります。

そしてこの“比べられる感覚”が、知らないうちに心に負荷をかけています。

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「SNS疲れ」は心にこんな影響を与える

SNSを使うこと自体が悪いわけではありません。ただ、使い方によっては以下のようなメンタルへの影響が出てくることがあります。

1. 自己肯定感が下がる

常に他人の「リア充」な投稿を目にすることで、自分の日常が色あせて見えてしまう。「自分には何もない」「私なんて…」という思考が強まると、自己否定のクセが生まれやすくなります。

2. 情報過多で脳が疲れる

SNSは大量の情報を短時間で処理する空間です。脳が“常に何かに反応している状態”が続くと、集中力の低下・睡眠障害・イライラしやすさなどの症状が出てくることがあります。

3. 不安感や焦燥感が増す

SNS上では、成功している人、楽しそうな人、見た目が良い人が目立ちます。それらと自分を比較することで、「今の自分ではダメだ」という根拠のない焦りや不安が強まるケースもあります。

4. 孤独感が深まる

「みんな楽しそう」「誰かとつながっているのが当たり前」な空気の中で、「本当は誰とも深くつながれていない」と感じていると、“自分だけ取り残されている感覚”に陥りやすくなります。

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なぜ“心の疲れ”として気づきにくいのか

SNS疲れは、風邪のように「はっきりした症状」が出にくいため、「気のせい」「ちょっと疲れてるだけ」とスルーされがちです。

でも、それが長く続くと、

  • 気分の落ち込み
  • 意欲の低下
  • 人との接触を避けたくなる
  • 漠然とした不安や焦り
    といった、抑うつや不安障害に近い状態に移行することもあるのです。

ポイントは、「何が原因か分からないけど、なんとなくしんどい」と感じたときに、その背景に“SNSの影響”があるかもしれないと気づけるかどうかでもあります。

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心を守るためのSNSとの付き合い方

SNSは今の時代、完全に手放すのが難しいツールでもあります。だからこそ、「ゼロにする」ではなく、“付き合い方を調整する”ことが大切です。

1. SNSを見る時間帯を決める

朝起きてすぐ、寝る直前などのタイミングでSNSを開くと、感情が乱れやすくなります。「SNSはこの時間帯だけ見る」とルールを作ることで、情報に飲まれにくくなります。

2. フォローするアカウントを見直す

見ていて疲れる、自己否定が強まるようなアカウントは、「ミュート」「非表示」「フォロー解除」などで距離をとるのも一つの手段です。

3. 「見ない日」をつくる

週に1日でも、SNS断ちの日を設けると、心の感覚がクリアになることがあります。最初は不安でも、慣れると意外と平気なことに気づくはず。

4. オフラインの時間を大切にする

リアルな人間関係や、SNSと関係のない趣味・自然・対話など、“つながりすぎない時間”を意識的に持つことが、心の回復につながります。

▶「デジタルデトックス」に関する記載はこちら

▶「SNS中毒・SNS依存」に関する記載はこちら

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【最後に】スクロールの手を止めて、心に目を向けてみる

SNSは便利で楽しい反面、「無意識のうちに疲れてしまう場所」でもあります。そして、多くの人がその疲れに気づかないまま、心をすり減らしているのが現実です。

もし今、SNSを見ていて

  • 気が重い
  • 疲れる
  • 自分を責めたくなる

そのような気持ちが少しでもあるなら、一度スマホを閉じて、深呼吸してみてください。

そして、「自分の心を守る」という視点で、SNSとの付き合い方を見直してみたり、疲労を感じたら適切な距離をとる…それは、あなたのメンタルを守るための、とても大切な選択です。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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