気分変調症に関する症状や神経症的傾向について名古屋駅の心療内科,精神科,メンタルクリニックが解説

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気分変調症は性格の問題ではない!ストレスへの弱さではない「強さ」の側面も、自分を責めないで

2021.05.062022.06.08

気分変調症・持続性抑うつ障害

2年間ぐらい気分がずっと落ち込んだ状態が続く気分変調症。「自分の性格が暗いから…」と性格の問題ととらえる人も多いですが、性格の問題と気分変調症の問題は違います。

この記事では、気分変調症やうつ病と関連しやすい神経症的傾向という性格についてお話しします。

性格の問題と誤解されやすい気分変調症

気分変調症とは、長い間気分がずっと落ち込んだ状態が続く病気です。気分が落ち込むことは誰にでもあることです。しかし、気分変調症は精神疾患のひとつに含まれる病気で、気分の落ち込みは実に2年間ぐらい続くほど長いです。

しかし、うつ病のようにきっかけや症状の変化がはっきりあって落ち込むというわけではなく、毎日がそんなふうなため、「これが当たり前」「自分がそういう性格だから」と勘違いしてしまいます。結果、その気分変調症の状態こそが自分本来の性格であると強く勘違いをしてしまい、結果として自分が”それはわたしの性格だ”と意識し、結果として病状の呈した状態を性格化してしまう事もあります。そのため、なかなか専門のクリニックへの受診に足が伸びず、他の疾患を併発してからやっと受診するという人も少なくありません。

気分変調症に結びつきやすい病状ってあるの?

「自分が暗いからうつになった」そう考える人は少なくありません。実際に、うつに結びつきやすい性格があるかと問われれば、”あり”ます。それは神経症的傾向という性格傾向です。

気分変調症でお困りの方はひだまりこころクリニック名駅エスカ院までご相談くださいませ

神経症的傾向とは

神経症的傾向とは、感情の安定性を示す傾向のことです。この傾向が高いほど、感情が不安定になり、落ち込みやすくなります。そのため、多くの研究で神経症的傾向と抑うつとの関連が報告されています。

「感情が安定している」「落ち込みにくい」と聞くと、何となく良いイメージを持たれる人も多いと思います。しかし、性格に良し悪しはありません。

神経症的傾向の良い点①深く考えることができる

私たちは物事をしっかり考えていると自分では思っているつもりですが、意外と抜けがあります。例えば、ポジティブイリュージョンという言葉があります。これは、現実を実際よりも楽観的に見ているという言葉です。実際に、自分が行った実験課題の得点を推測させると、実際の得点よりも高く見積もることが多くの実験で報告されています。これは、楽観主義な性格な人だけではなく、いわゆる普通の性格の人も同じでした。唯一、正しく見積もることができたのが神経症的傾向のように抑うつ的な人です。そのため、神経症的傾向の人は忖度なく事実を正しく考えることができると言えるでしょう。

神経症的傾向の良い点②気配りができる

神経症的傾向が高いと、環境がちょっと変わったり、人間関係の雰囲気が悪くなったことに対して敏感に反応しやすいです。このことは、問題が起きるとすぐに気配りなどして解決しようとする行動に結びつきます。

神経症的傾向の良い点③SOSに早めに気づくことができる

神経症的傾向の大きな特徴の「落ち込みやすさ」。多くの人はこれを悪いものだと捉えると思います。しかし、実はこれにも良い点があります。
心理学に困難に立ち向かうとして、ハーディネスやタイプAなどがあります。一見、良い性格に見えるかもしれません。しかし、どちらの性格にも共通しているのは、心臓血管系などへ負担がかかるため身体的病気になるリスクが高いということです。

もちろん、神経症的傾向が高いとうつ病や気分変調症などの精神疾患に結びつきやすいです。しかし、早めに心のSOSに気づければ未然に防ぐこともできます。大事なのは、心や体のSOSを見逃さないということです。

性格と病気(気分変調症)は別の問題

根本的な話ですが、病気になりやすい性格というのはあっても、性格イコール病気というわけではありません。神経症的傾向の人はストレスがかかると気分が落ち込みやすいですが、ずっと落ち込んでいるというわけではないです。

この記事で神経症的傾向の性格を説明したのは、「自分がこんな性格だから」「自分のような性格はダメだ」という自己批判をしないでもらいたいためです。毎日がつらい、いつもしんどいという思いは神経症的傾向などの性格で抱えるものの範疇を超えています。体がしんどかったら内科などの病院を受診するように、心がしんどい場合は心療内科・メンタルクリニックを受診しましょう。

まとめ

この記事では気分変調症とつながりやすい性格として、神経症的傾向のお話をしました。確かに、神経症的傾向はうつ病や気分変調症につながりやすい性格です。しかし、悪い性格というものはありません。神経症的傾向のようにストレスに弱い性格であっても、深く考えることができる、気配りができる、SOSに早めに気づくことができるなどの良い点もあります。「自分がこんな性格だから悪いんだ」と考えることが、一番のストレスとなり得るのです。

また、神経症的傾向だからといって、毎日つらい思いを抱えるのは当然と決定しすぎてしまう事は相応しくありません。あまりに毎日ずっと辛い思いをして生活をしているのなら、それは性格の問題ではなく病気のせいでもある場合が高いです。心療内科・メンタルクリニックなど専門機関へ相談することをおすすめします。

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