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うつ病の初期症状とは?気づきにくいサインと専門家のアドバイス
2025.03.302025.03.30
初期症状、非定型うつ病、うつ病
うつ病の初期症状とは?気づきにくいサインと専門家のアドバイス
「最近、なんだか気分が晴れない……」「何をしても楽しくない」と感じることはありませんか? うつ病の初期段階では、自分では気づきにくいサインが現れることが多く、「ただの疲れ」や「ストレスのせい」と思い込んでしまうことも少なくありません。
うつ病は早期に気づいて適切な対応を取ることが重要ですが、その初期症状は意外と気づきにくいものです。
今回は、体験例や専門家の意見を交えながら、うつ病の初期症状について詳しく解説します。
【これもうつ病なの?】体験例&専門家の意見「うつ病に気づいた瞬間」
意外と見落とされがちな、うつ病の初期症状には以下のようなものがあります。
- 音や光に敏感になる(「テレビの音が妙にうるさく感じる」)➡普段気にならない音が耳障りに感じることがあります。
- 人の視線や周囲の雰囲気が気になる➡誰かに見られている気がして落ち着かない。
- 休日に何もできず、ただボーッと過ごしてしまう➡やる気が出ず、一日が無為に過ぎる。
- 趣味に対する興味がなくなるが、仕事はなんとかこなせる➡楽しみが減る一方で、やらなければならないことは何とかこなす。
- 漠然とした不安が続く➡頭の中でぐるぐると不安や気になることが止まらない。
体験談例①:異常な疲れと無気力感
30代男性・会社員のAさんは、うつ病の初期に「何をしても疲れが取れない」状態に悩まされていました。
「最初は単なる過労だと思っていました。週末にしっかり寝ても、まったく疲れが抜けず、起き上がるのが億劫になって……。趣味だった映画鑑賞も興味がなくなり、何をするのも面倒になっていきました。」
Aさんはこの状態が2週間以上続き、心療内科を受診したところ「うつ病の初期段階」と診断されました。
医師のコメント
精神科医のB先生によると、うつ病の初期には「極度の疲労感」「無気力」「興味の喪失」が現れやすいとのこと。
「単なるストレスによる一時的な疲れであれば、十分な休息を取れば回復します。しかし、うつ病の場合は、休んでも気力が回復せず、日常生活にも支障をきたしてきます。2週間以上続く場合は、精神科や心療内科などの医療機関での診察を受けることをお勧めします。」
体験談例②:「周囲には普通に見えていた」
20代女性・Cさんは、職場では普通に仕事をしていたものの、休日は何もする気が起きなくなっていました。
「仕事には行けていたので、うつ病とは思いませんでした。でも、家に帰ると何もする気が起きなくて、ただ時間だけが過ぎていく感じでした。気づけば1日中ベッドの上でスマホをいじるだけの生活に……。」
この状態が続き、Cさんは友人に勧められてクリニックを受診。医師から「典型的なうつ病の初期症状」と説明を受け、適切な治療を開始しました。
※今回は、体験例として症状経過を簡潔記載し紹介させていただきました
「一時的なストレス」と「うつ病の初期症状」の違い
「自分は本当にうつ病なのか?それとも一時的なストレスなのか?」と不安に思う方も多いでしょう。以下のポイントをチェックしてみてください。
項目 | ストレス | うつ病の可能性 |
気分の落ち込み | 数日で回復する | 2週間以上続く |
疲労感 | 寝れば回復する | 寝ても疲れが取れない |
興味・関心 | しばらくすれば戻る | 長期間にわたり無関心 |
集中力 | 休憩すれば回復する | 何をしても集中できない |
今回紹介しました、症状が長期間続く場合やうつ病の可能性を思われる状態が継続している場合には、医師に相談することをおすすめします。
早めの対処が大切「自分でできるケア」
医師のコメント
「うつ病は、早期に適切な治療を受けることで回復しやすくなります。『自分は大丈夫』と思わずに、心や体に異変を感じたら、早めに医療機関の診察を受けることが重要です。」
また、軽度のうちにできるセルフケアとして、
- 規則正しい生活を意識する(特に朝日を浴びること)
- 無理に頑張らず、できることから少しずつ
- 信頼できる人に相談する
などが挙げられます。
まとめ
うつ病の初期症状は見落としやすく、ついつい様子を見てしまいがちです。しかし、我慢したり、放置すると病状が進行して悪化してしまうこともあります。「ちょっとおかしいな」「疲れにしては、なんだか変だな」と感じたら、まずは自分の状態を冷静に振り返り、必要であれば精神科や心療内科などの専門家に相談しましょう。
早期対応が、早期回復や治療や通院期間の短縮にも繋がりやすくなるのです。
▶「うつ病の初期症状とは?放置するとどうなる?」についても記事にて紹介をしています
▶「うつ病の初期症状とは?見逃しがちなサインと早めの対処法」についても記事にて紹介をしています
▶「うつ病の初期症状とは?早期発見のために知っておきたいポイント」についても記事にて紹介をしています
▶うつ病に関する記載はこちら
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など
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