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うつ病と依存の関係。お酒やギャンブルに頼りたくなる心理と対処法
2025.02.212025.03.29
依存症、SNS依存症・SNS中毒、ゲーム依存症・インターネット依存症、買い物依存症、うつ病
うつ病と依存の関係性「なぜお酒やギャンブルに頼ってしまうのか?」
うつ病を抱える人の中には、アルコールやギャンブルなどの「依存行動」に走ってしまう人も少なくありません。これは単なる誘惑ではなく、心の苦しさを和らげるための手段として無意識に選んでしまうケースが多いのです。
しかし、このような依存行動は一時的な逃避にすぎず、結果的に症状を悪化させてしまうことも少なくありません。
今回は、うつ病と依存の関係を深掘りしながら、その対処法について記載をしました。
なぜうつ病になると依存に走ってしまうのか?
うつ病の特徴的な症状として、「絶望感」「無気力」「強い不安」「自己否定感」などがあります。これらの苦しさを一瞬でも忘れたくて、以下のような行動に頼ってしまうことがあります。
アルコール依存➡「飲むと気持ちが楽になる」「嫌なことを忘れられる」と感じるため、つい飲酒量が増えてしまう。
ギャンブル依存➡「勝ったときの高揚感」や「負けを取り返そうとする興奮」が、現実の辛さを一時的に忘れさせてくれる。
スマホ・SNS依存➡「誰かとつながっていたい」「現実を忘れて楽しい情報だけを見たい」という心理から、長時間スマホに没頭してしまう。
過食・甘いもの依存➡「甘いものを食べると幸せな気分になれる」という脳の反応を求めて、つい食べ過ぎてしまう。
これらの依存行動は、脳内の「報酬系」と呼ばれる神経システムを刺激し、一時的に気持ちが楽になったり、幸福感を得たりすることができます。しかし、効果は長続きせず、次第に「もっと欲しい」という感情や、「何もないとつらさが紛らわせられない」といった悪循環が生まれてしまいます。
依存がもたらす悪循環
依存行動に頼ると、次のような悪影響が出やすくなります。
✅ 一時的な快楽➡さらに強い空虚感➡お酒やギャンブルで気を紛らわした後、さらに強い自己嫌悪や後悔に襲われる。
✅ 現実問題の悪化➡飲酒やギャンブルでお金を使いすぎてしまい、経済的な問題や人間関係の悪化につながる。
✅ 症状の悪化➡アルコールや不規則な生活が、うつ症状をさらに悪化させてしまう。
依存に頼らないための対処法
依存行動から抜け出すためには、以下のアプローチが有効です。
1. 自分の気持ちを認識する➡「なぜお酒を飲みたくなるのか?」「なぜギャンブルをしたくなるのか?」を自分自身に問いかけ、根本の感情を見つめてみましょう。
2. 別のストレス解消法を見つける➡ウォーキングや軽い運動、好きな音楽を聴く、アートや趣味に没頭するなど、気持ちをリフレッシュできる新しい方法を見つけましょう。
3. 周囲に相談する➡家族や友人に正直に気持ちを話すことも大切です。一人で抱え込まず、信頼できる人に打ち明けてみましょう。
4. 専門的なサポートを受ける➡心療内科や精神科では、精神療法や認知行動療法(CBT)・依存症プログラム、必要に応じて薬物療法を取り入れて治療を進めていきます。
まとめ
うつ病によるつらい気持ちを紛らわせるために依存に走ってしまうのは、決して「意志が弱いから」ではありません。心の苦しさをなんとか乗り越えようとする「SOSのサイン」でもあるのです。
大切なポイント
- 依存行動は「一時的な楽」を与えるが、長期的には症状を悪化させる
- 「なぜ依存に走るのか?」を理解することが回復の第一歩
- 相談や専門的な治療を受けることも大切です
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