「やる気が出ない」のは、脳の機能がうまく働いていないサインについて名古屋ひだまりこころクリニック名駅エスカ院が解説

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「やる気が出ない」のは、脳の機能がうまく働いていないサインかもしれません

2025.06.022025.06.02

抑うつ、うつ病

「やる気が出ない」のは、脳の機能がうまく働いていないサインかもしれません

  • 「最近どうも何も手につかない」
  • 「頭ではやらなきゃと思うのに、動けない」

そんな“意欲の低下”を、自分の怠慢や性格のせいだと考えてしまっていませんか?

実はその感覚、脳の前頭葉(ぜんとうよう)の働きが低下しているサインかもしれません。やる気の問題は「気合」でなんとかなるものではなく、神経的なコンディションの乱れによって生じることが、近年の研究で明らかになっています。

前頭葉とは何か? 意欲を司る脳の中枢

人間の脳の前方にある「前頭葉」は、思考・判断・感情のコントロール・計画性など、私たちの行動を総合的にコントロールする領域です。この部分が正常に働くことで、「やってみよう」「続けよう」「これを選ぼう」といった意欲や実行力が生まれます。

しかし、前頭葉は非常にデリケートな領域でもあります。睡眠不足、長時間労働、慢性的なストレスなどが積み重なることで、処理能力が一時的に鈍ることがあるのです。

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【こんな状態は要注意】前頭葉の働きが落ちているサイン

以下のような状態が続いている場合、脳の疲労、特に前頭葉の機能低下が疑われます。

  • 何をするにも腰が重い、決断ができない
  • 優先順位がつけられず、物事を先送りしてしまう
  • 興味関心が薄れ、人との関わりも億劫になる
  • 以前は苦にならなかった作業が、重荷に感じられる

こうした症状は、単なる「サボり癖」や「気分のムラ」ではありません。脳が過剰に働いた結果、休息を求めている状態ともいえるのです。

【うつ病との関係】すべての「やる気のなさ」が病気とは限らないが…

前頭葉の機能低下は、うつ病や抑うつ状態の一症状として現れることがあります。特に、「興味が持てない」「集中できない」「仕事や家事に取り組めない」といった感覚が強い場合、医学的な評価が必要です。

ただし、「うつ病」と診断されるほどの重症ではないケースも多数あります。いわゆる“脳疲労型の軽度抑うつ”や、“ストレス反応の一環”として一時的に意欲が低下している可能性もあります。

重要なのは、状態を放置せず、適切なタイミングで専門家に相談することです。

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脳を休ませるには「ただ寝る」だけでは不十分?

「とにかく休めば回復する」と思われがちですが、前頭葉の疲労はそれほど単純ではありません。むしろ、スマホやテレビを眺めながら“なんとなく休んでいるつもり”では、逆に脳が疲れ続けてしまうこともあります。

前頭葉の疲労を和らげるには、以下のような“能動的な休息”が有効です。

  • スマートフォンを離れ、散歩などの軽い運動をする
  • 自然の音や香りに触れる
  • 決断や情報処理を伴わない単純作業を行う(片付け、編み物、掃除など)
  • 音楽を聴く、ゆっくり呼吸する

つまり、思考を使わずに“感覚”を優しく刺激することが、脳にとっての休息になるのです。

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精神科・心療内科でのサポート

「なんとなくやる気が出ない」「生活に支障が出るほど気力が落ちている」そう感じたときは、早めに精神科や心療内科を受診しましょう。

特に、診断がつかないような“グレーな状態”であっても、専門医による面接や問診によって、状態の整理や対応の方向性を得ることができます。また「これくらい大丈夫」とやり過ごしてきた違和感も、実は脳や心からの重要なサインかもしれません。

自分では曖昧だった不調も、医師の視点を通すことで具体的に整理され、また、自分で感じている違和感が、医師の診察を経ることで適切なケアや治療へと繋がり、無理なく回復への一歩を踏み出すことができます。

必要に応じて、薬物療法や心理療法、生活リズムの調整などを組み合わせながら、回復をサポートします。一人で抱え込まずお気軽にご相談くださいませ。

やる気の低下は、脳の疲れたサインにも

  • 「やる気が出ない」は、性格や意志の弱さではなく、脳の機能低下が原因であることが多い
  • 特に前頭葉の疲労があると、決断力・計画力・興味が著しく落ち込む
  • 一時的な休息だけでなく、脳を切り替えるためのアプローチが有効
  • 長期化する場合や、生活に支障が出ている場合は、専門の医療機関への相談が必要

「頑張れない自分を責めてしまう」そんなときこそ、まずは“脳に起きていること”を知ったり、理解をしてみることで、自分の不調について冷静に見つめなおすことも可能となります。

名古屋ひだまりこころクリニック名駅エスカ院は名古屋駅から徒歩1分の心療内科,精神科,メンタルクリニックです。お気軽にご相談くださいませ。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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