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うつ病の人への寄り添い方|本当に伝わる言葉とは?
2025.03.072025.03.07
非定型うつ病、うつ病
うつ病の人へ寄り添い、かける言葉とは
「頑張れ」という言葉は、多くの場面で励ましとして使われます。しかし、うつ病の人にとっては、この言葉がプレッシャーとなり、逆につらさを増してしまうことがあります。
では、うつ病の人が本当に求めているのはどのような言葉なのでしょうか? この記事では、相手の気持ちに寄り添う言葉の選び方について考えていきます。
「頑張れ」が逆効果になる理由
一見前向きに思える「頑張れ」という言葉が、うつ病の人にとって負担になってしまうのには、いくつかの理由があります。
① すでに十分頑張っているから
うつ病の人は、日常生活を送るだけでも大きなエネルギーを使っています。朝起きることや食事をすること、人と話すことさえ、想像以上に大変なことなのです。
そんな中で「頑張れ」と言われると、「まだ足りないのか」「もっと努力しないといけないのか」と感じてしまい、自分を責める原因になってしまいます。
② どうすればいいのか分からない
「頑張れ」は抽象的な言葉であり、うつ病の人にとっては「何をどう頑張ればいいのか分からない」と感じることが多いです。ただでさえ気力が湧かない状態で、「頑張ることを求められる」のは、かえって苦しくなってしまいます。
③ 気持ちを理解してもらえないと感じる
「頑張れ」と言われることで、「この苦しさを分かってもらえていない」と感じてしまうことがあります。うつ病の人にとって最も大切なのは、 「気持ちを理解してくれる存在」 なのです。
うつ病の人に寄り添う言葉
では、うつ病の人が求めているのはどのような言葉なのでしょうか? ポイントは 「理解と共感」 です。
① 「無理しなくても大丈夫だよ」
うつ病の人は、「もっと頑張らなければ」と無意識にプレッシャーを感じていることがあります。「無理しなくてもいいよ」と伝えることで、心の負担を軽くすることができます。
② 「そばにいるよ」
うつ病の人は、孤独を感じやすくなっています。「あなたのことを気にかけているよ」「いつでも話を聞くよ」と伝えるだけでも、安心感を与えることができます。
③ 「つらかったね」「大変だったね」
相手の気持ちに共感する言葉をかけることで、「自分の苦しみを分かってもらえている」と感じられます。うつ病の人にとっては、「共感」こそが大きな支えになります。
④ 「ゆっくりで大丈夫」
うつ病の回復には時間がかかります。しかし、「早く元気にならないと」と焦ってしまうことで、さらにストレスを感じてしまうことも。「ゆっくりでいいんだよ」「焦らなくても大丈夫」と伝えることで、安心感を与えることができます。
⑤ 「何かできることがあったら言ってね」
「何か助けが必要なら遠慮せず言ってね」と伝えることで、相手が頼りやすくなります。ただし、「何でもするよ」と言うと負担に感じさせてしまうことがあるため、 「食事を作ろうか?」 など具体的な提案をするのも良いでしょう。
言葉だけでなく、接し方も大切
うつ病の人と接するときは、言葉だけでなく、態度にも気を配ることが大切です。
① 否定せずに話を聞く
うつ病の人が気持ちを話したとき、「そんなこと気にしなくてもいいよ」「もっと前向きにならなきゃ」といった言葉をかけると、かえって傷つけてしまうことがあります。
相手の話を聞くときは、「そうなんだね」「つらかったね」と受け止める姿勢が大切です。
② 沈黙を受け入れる
うつ病の人は、話す気力がないこともあります。無理に会話を続けようとせず、静かに一緒に過ごすだけでも、安心感を与えられます。
③ 何気ない会話を大切にする
うつ病の人と接するとき、「何か特別な言葉をかけなければ」と思うかもしれません。しかし、天気の話やテレビの話など、 普段通りの会話 をすることで、相手にとって心の負担が減ることもあります。
まとめ「相手に寄り添う気持ちが大切」
うつ病の人にとって、「頑張れ」という言葉はプレッシャーになってしまうことがあります。その代わりに、 「無理しなくてもいいよ」「つらかったね」「そばにいるよ」 などの言葉をかけることで、相手に安心感を与えることができます。
大切なのは、 相手の気持ちに寄り添い、理解しようとすること です。言葉の選び方一つで、相手の心に大きな影響を与えることができます。
あなたの優しい言葉が、誰かの支えになるかもしれません。ぜひ、相手の気持ちに寄り添う言葉を大切にしてみてください。
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