良い精神科・心療内科クリニックの選び方について名古屋ひだまりこころクリニック名駅エスカ院が心療内科ブログで解説

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良い心療内科・精神科クリニックの選び方とは?

2025.07.022025.07.02

精神科・心療内科

精神科・心療内科クリニックの選び方とは?

「良い医師」と「良い治療環境」を見極めるために

  • 「心の調子がずっと優れないけど、どこに相談すればいいのかわからない」
  • 「ネットで調べても、何を基準に選べばよいのか迷ってしまう」

そんな不安を抱えて、はじめて精神科や心療内科を探す方も多いのではないでしょうか。身体の病気であれば、検査結果や手術実績、専門医の肩書など、目に見える情報を頼りに医師を選ぶことができます。

しかし、心の医療では、目に見えない「こころ」を扱うがゆえに、治療効果や医師の力量がわかりにくく、どの医療機関を選ぶかはとても悩ましい問題です。さらに、医師の技術だけではなく、患者との「相性」も治療の成否を左右します。

本記事では、精神科・心療内科クリニックを選ぶ際に大切にしたい視点と、良い医師を見極めるためのヒントを、専門的な観点からわかりやすく解説します。

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心の治療は「腕前」より「関係性」?

「愛想はないけど腕は確かな医師」と「優しいけれど技術に不安のある医師」。もし身体の治療であれば、多くの人が前者を選ぶかもしれません。しかし、心の治療では事情が異なります。

精神科・心療内科の診療では、患者さんと医師が継続的な関係を築きながら、一緒に治療を進めていくことが前提となります。信頼関係がなければ、治療の効果はあがりにくく感じられたり、たとえ医師に知識があっても「一方的な対応」と感じてしまうこともあるでしょう。

重要なのは、「必要な治療やケアの提案」×「関係性」

しかしながら、心の治療については、信頼関係や話しやすさ”だけ”が重要なポイントではありません。

心の治療というのは、身体疾患よりも見えにくい治療であり、そしてその回復する過程においても検査や数値といった患者様自身が分かりやすいものばかりではないのが特徴です。だからこそ、心の医療においては、「必要な治療やケアをしっかりと提案してもらえる医師や診療所」がとても大切なのです。

ですから、「誠実で、話を丁寧に聞いてくれる医師」であれば、「必要な治療やケア」の提案は軽視して良いのではなく、「必要な治療やケアを提案してくれる」のと、「関係性」は両立している必要があるというのが、「良い心療内科」「良い心療内科医」として、とても重要なポイントなのです。

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良い心療内科医・良い精神科医を見極める10の視点

心の医療においては、「誠実で、患者様と関係性のよい医師」であるとともに、「必要な治療やケアをしっかりと提案してもらえる医師や診療所」が、重要と記載をしました。その視点で、10個の見極めるポイントを紹介いたします。

1. 【患者の想いに向き合い、諦めずに考え続ける姿勢がある】

一度で答えが出なくても、試行錯誤を厭わず、一緒に向き合ってくれる。

2. 【限界を自覚し、必要な支援につなげる判断力がある】

自分で抱え込みすぎたり、外来診療という手段だけにこだわらず、必要に応じて院内の他の医師へ症例相談や情報共有を惜しまず、専門機関や入院設備などにつなぐ柔軟性もある。

3. 【その人にあった説明・選択・提案ができる】

一方的な説明ではなく、患者の理解に合わせた言葉を選び、丁寧に説明する。

4. 【関係性の中で“あえて伝える”誠実さがある】

耳に痛いことでも、病状に必要な助言を関係性の中で伝えてくれる。

5. 【“話をきく”だけで終わらせない治療意識がある】

共感的に話を聞くだけでなく、医学的視点から治療やケアの具体的提案を行う。傾聴と治療のバランスがとれている。

6. 【時間の制約下でも“丁寧な接点”を持とうとする】

診察時間が限られていても、患者の大事な一言を逃さないよう努めている姿勢が見える。

7. 【薬に頼りすぎず、生活や環境へのアプローチも考える】

ただ薬を出すだけでなく、生活習慣・ストレス環境・対人関係など、多角的にアプローチしてくれる。

8. 【患者の“回復の力”を信じ、引き出そうとする】

医師主導になりすぎず、患者自身の力や希望を信じて、その力を支援する立場で関わる。

9. 【医療診療外の支援制度や福祉資源にも配慮している】

自立支援医療・傷病手当・福祉サービスなど、治療以外の支援制度にも目配りがある。

10. 【医療者自身が“学び続ける姿勢”を持っている】

精神医療の変化を踏まえ、新しい知見や社会背景にもアンテナを張っている。アップデートを怠らない。

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信頼できるクリニック・診療所を選ぶ、6つのポイント

医師の良し悪しだけでなく、クリニック自体の体制や雰囲気も、治療の満足度に影響します。ここでは、良い精神科・心療内科クリニックを見極めるためのチェックポイントをご紹介します。

1. 【通いやすい立地と診療時間か】

心の不調を抱えながらの通院には、物理的・心理的なハードルがつきものです。通院そのものが心理的・身体的に負担となる方も多い中で、「通える距離」「自分の生活リズムに合った診療時間」であるかは重要です。


週1回の通院が必要な時期もありますから、無理なく継続できるかどうか、夜間や土日診療など、生活リズムに配慮された診療時間かどうかも確認しましょう。

2. 【主治医制が採用されているか】

心の治療は、短期間で完結することは少なく、継続的な理解と関わりが求められます。

一貫して同じ医師が診る「主治医制」は、治療の連続性と信頼関係の構築において不可欠です。主治医の勤務曜日や時間帯など診察室内で直接相談して次回予約が取れることが望ましいです。

3. 【突然の不調や事情に応じた受診対応があるか】

心の不調は、予測不能に悪化することがあります。急なつらさや不安が出たときに、すぐ相談できる柔軟な体制があるかはとても大切です。

たとえば「再診はネットで予約が取りやすい」「空き枠の調整をしてくれる」「主治医がいなくても、情報を共有してしっかりと診療をしてくれる」など、いざというときに頼れる仕組みがあるかを事前に確認しておきましょう。

4. 【心理検査を実施できる、臨床心理士が在籍しているか】

精神的な悩みというのは、必ずしも言語化できるものばかりではありません。自記式の心理検査、描画検査など、生活面へのヒアリングや、内面にある深層心理を把握することで、ココロの状態や考え方を把握することが可能になります。

多くの心理検査は保険適応ですが、クリニックによって扱いが違うこともあります、公認心理師・臨床心理士による心理検査の実施についても確認してみましょう。

5. 【制度や福祉資源への理解があるか】

治療の一環として、自立支援医療や就労支援、福祉サービスなどへの橋渡しが重要になることがあります。特に心の不調と治療、仕事・家庭などの生活面にも少なからず影響を及ぼします。

影響を最小限に、そして治療や療養に専念するためにも、こうした制度や地域の支援機関に関する情報提供や手続きのサポートがしっかりしているクリニックは、医療と社会の間に立って、患者さんの「生活と治療の両立」を本気で支えようとする姿勢があると言えるでしょう。

単に症状を治すだけでなく、日々の暮らしそのものにも目を向けてくれる…そんなクリニックこそ、安心して長く通える医療機関と言えるのではないでしょうか。

6. 【専門性が明確で、自分の状態に合っているか】

発達障害、うつ病、不安症など、専門的な知識や経験が必要な疾患に対しては、クリニックの専門性がマッチしていることが大切です。

ホームページの情報や診療内容をよく確認し、自分の抱えている悩みとクリニックの強みが合致しているかを見てみましょう。

医師との相性も大切に

心の治療では、「関係性や信頼関係」・「この先生なら話してみよう」と思える、個々に感じる”相性”についても治療を続ける支えにもなります。

院長ひとりで診療をしているクリニックは、医師変更は難しいことがあります。一方、複数の医師がいるクリニックであれば、相性や状況に応じて主治医変更も相談しやすい場合があります。

ただし、気に入らないたびに医師を変えるのは得策ではありません。特に、「自分が気に入った言葉をかけてくれるか」、「自分の思い通りの提案をしてくれるか」という視点で医師との相性を測定してしまうと、それは医師との相性問題ではなく、ご自身の「対人関係の課題」や「治療抵抗」が背景にある場合もあり、更に症状の問題が顕在化してしまうことも少なくありません。

あくまでも「治療する」ということに真摯に向き合ってみて、まずは数回通って、じっくり医師との関係性を築く・見極めてみることも大切です。

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口コミ・経歴・ホームページをどう見る?

口コミ

通おうと思っているクリニックの口コミを気にされる方も多くいらっしゃるかもしれません。そしてそれは情報として参考になりますが、極端な評価や決めつけには注意が必要です。

強く批判する投稿の背景には、思い通りに振舞ってくれなかったなど、精神症状をも含めた諸背景が影響していることも少なくなく、大多数の声を重視するなど、冷静に見極めることも大切です。

医師の経歴

「精神保健指定医」「精神科専門医」などの資格や精神科の経験については、一定の臨床経験を示す目安になります。

ただし、論文の多さや大学病院や出身大学の肩書きだけでは、実際の診療における治療技術と対話力の目安にはならないことには注意が必要かもしれません。

ホームページ

院長のメッセージやブログ、動画などがあれば、クリニックの雰囲気や考え方が伝わることもあります。理念や雰囲気に共感できるかどうかもチェックしてみましょう。

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入院の可能性、通院が難しい場合とは?

以下のような状況に該当する場合、一般のクリニックよりも精神科病院での治療や入院が必要です。

  • 自傷・自殺のリスクが高い
  • 急激な感情の爆発があり、他人を傷つける可能性がある

また、心の診療は、医師との信頼関係で成り立つ面も非常に大きいのです

  • 大声を出す・暴言・暴力をふるう
  • 脅したり・威圧的な態度をとる

こうしたケースでは、外来診療を継続することが難しくなってしまう場合がございます。

まとめ|「ここで治療しよう」と思えるクリニックを

心の治療は、多くの場合、短期決戦ではなく中長期的な付き合いになります。

  • 「この先生なら、一緒に治療をやっていけそう」
  • 「この場所なら、治療も提案も一緒に取り組んでいけそう」
  • 「この場所と先生なら、安心して通える」

そんな感覚を持てる医師やクリニックに出会えたなら、それはとても大切な出発点です。

情報に惑わされすぎず、実際に足を運び、自分の直感や安心感も信じながら、納得のいく医療機関を選んでいただけたらと思います。

ひだまりこころクリニック名駅エスカ院は名古屋駅から徒歩1分の心療内科,精神科,メンタルクリニックで、患者様の診療への提案や信頼関係を重視して日々診療をいたしております。お気軽にご相談くださいませ。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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