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ソーシャルメディア中毒とは?SNS依存症に陥る心理と対策を解説します

2024.05.212024.05.21

SNS依存症・SNS中毒

SNSをしょっちゅう眺めてしまう時・・・・

  • 「SNSを見続けていたら何時間も経っていた…」
  • 「反応が気になってスマートフォンをみていないと落ち着かない…」
  • 「毎日ログインしていないと取り残される気がする…」

SNSでの反応に気持ちが左右されて、必要なことができなくなっている場合は、ソーシャルメディア中毒かもしれません。本記事では、ソーシャルメディア中毒に陥る心理と対策について紹介します。

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ソーシャルメディア中毒(SNS依存症・SNS中毒)とは?

【SNS依存症】SNSを見続けてしまうことで、生活に支障や悪影響があると分かっているのにやめられない

ソーシャルメディア中毒とは、SNSを頻繁に使いすぎることで、日常生活に悪影響が及んでいる状態です。SNSをみること自体は悪い行為ではありません。しかし、自分の発信に反応がついたか何度も確認していると、本来するべきことに集中できなくなります。

日常生活に悪影響が及んでいると分かっていても、SNSをみるのを止められない場合、「SNS依存」といえるかもしれません。

ソーシャルメディア中毒とされるのは、SNS上でのどのような行動なのでしょうか。3つの具体例をもとに解説します。

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SNS依存症の例①:いいね!の数やコメント内容が気になる

延々と画面を見続けてしまう

多くのSNSでは、自分が発信した内容に対して、「いいね!」やコメントが付きます。反応が気になり、他者の目を意識した発信内容になりすぎることがあるでしょう。

例えば、多くの人から反応をもらおうとして、注目を集めるような発信内容にしてしまいます。そして、反応が返ってくると、さらに良い評価を得ようと行動がエスカレートしてしまうことがあるでしょう。また、いいねやコメントの数が気になって、延々と最新画面を見続けてしまうのです

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SNS依存症の例②:止めどきが分からず見続けてしまう

SNSでは、最新の発信内容が常に更新されて流れてくるため、延々と見続けてしまいやすいといえます。「ここまで見れば終わり」と区切りを付けられず、SNSに費やす時間が長くなってしまうのです。

子育て、仕事、睡眠、食事、会話時であっても、SNSや携帯画面の閲覧を止めるべきタイミングで止められなくなってしまい、画面を見続けてしまうのです。

SNS依存症の例③:周りがよく見えすぎる

自分も頑張って、発信しなきゃという想いに駆られてしまう

SNSには、何かを成し遂げたことや貴重な経験が投稿される傾向があります。そのため、どうしても相手のことがよく見えすぎてしまうのです。

「周りに合わせて自分も頑張って発信しなきゃ」という思いに駆られ、できるだけ良い面を見せて反応を得ようとします。

理想化した自分の姿を見せて良い反応をもらっても、次第に虚しさが募るようになります。しかし、虚しくてもありのままの自分を見せることはできず、発信を続けてしまうのです。

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ソーシャルメディア中毒(SNS依存症)になる心理と原因は?

SNSは、人とのつながりを活発にする一方で、依存を生みやすい構造になっています。ソーシャルメディア中毒に陥ってしまう心理や原因については、以下の3つが考えられるでしょう。

SNS依存症の心理①:承認欲求のランダム性、承認欲求への快感

SNSの発信で良い評価が得られると、承認欲求を満たせます。欲求を満たすことは、やがて快感に変わり、「もっと評価されたい」と望むようになってしまうのです。

また、評価が得られるかがランダムであるという点も依存を生みやすい構造だといえます。発信すれば確実に評価が得られる場合、回数を重ねると慣れが生じ、快感は少なくなるでしょう。しかし、ランダムであれば評価が得られたときの快感は下がらないのです。

行動心理学における「変動強化スケジュール」の原理を応用したもので、ギャンブルやソーシャルゲームなどに活用されています。評価のギャンブル性がSNSへの依存を生む原因になるといえるでしょう。

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SNS依存症の心理②:返報性の原理、フォローしてくれたことへの返答

返報性の原理とは、相手から何かをしてもらったときに、お返しをしたくなる心理のことです。SNSでありがちな、「いいね!を付けてくれたから自分も付けよう」「フォローしてくれたからフォローしよう」という行動は返報性の原理によるものといえます。

人とのつながりを強くする一方、発信内容が良いと思っていなくても反応しないといけないという気持ちも起こりやすいでしょう。「友達の発信に頑張って反応しないといけない」と、やりたくないのに反応し続けてしまうことが依存につながります。

SNS依存症の心理③:FOMO(取り残される恐怖)、流行の話題に乗り遅れたくない心理

FOMOとは、「Fear Of Missing Out」の略で、取り残されることへの恐怖を表す言葉です。「自分がSNSを見ていない間に、何か楽しいことがあったのではないか」・「流行な話題に乗り遅れてしまうのでは?」と落ち着かない状態で、SNS依存を説明する心理とされています。

海外の研究では、FOMOがソーシャルメディア中毒の原因の1つであることが示されており、関係が深い要因です。周囲から疎外されることへの恐怖心から、SNSを見ていないと気が済まないという状態に陥ってしまい、依存を引き起こします。

参考:Extraversion, neuroticism, attachment style and fear of missing out as predictors of social media use and addiction

ソーシャルメディア中毒(SNS依存症)になりやすい人とは?

どのような人がソーシャルメディア中毒に陥りやすいのでしょうか。Facebook、Twitter、Snapchat、Instagramという4つのSNSユーザーを対象とした研究では、以下の特徴が挙げられています。

  • 共感能力が低い
  • 良心(勤勉さ、真面目さ)がない
  • 自覚的なストレスが強い
  • 抑うつ症状がある

共感性や良心が低い人ほど、SNSに依存しやすい可能性があるといえるでしょう。人間は、暗いニュースや批判などのネガティブな情報の方に関心を向けやすい傾向があります。SNSにおいてもネガティブな発信の方が評価を集めやすく、否定的な情報が多くなりがちです。

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そのため、共感性が高く同情しやすい人ほど、辛い気持ちになり、SNSを見なくなると考えられます。一方で、共感性や良心が低い場合、ネガティブな情報が気にならず、使い続けやすいといえるでしょう。

さらに、抑うつ症状や不安障害がある人ほど、自分よりも高い能力の人と比較してしまう傾向も示されています。周囲と比較して、「自分には価値がない」と考え続けることで、症状が悪化してしまう場合があるでしょう。

参考:A biopsychosocial approach to understanding social media addiction

ソーシャルメディア中毒(SNS依存症)を脱却する方法・治療法とは?

承認欲求や周囲から取り残される恐怖など、人とのつながりを求めるあまり生じるソーシャルメディア中毒。SNS依存症を治すには、どのような方法があるのでしょうか。依存している場合は、SNSとの付き合い方を見直す必要があります。

具体的には以下のように、利用時間を区切ったり、制限をかけたりすることが有効でしょう。

  • 他人と過ごすときは、スマートフォンを置いておく
  • SNSからくる通知をオフにする
  • SNSを利用している時間を計る
  • 週に1日だけSNSを開かない日を作る
  • SNSを利用する時間帯を制限する
  • SNSを利用する目的を明確にする(友達に近況を知らせるためだけに使用する、など)

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SNS依存がやめられないときは専門家に相談を

承認欲求を得ることや、周囲から疎外されないためなど、SNS依存に陥りやすい原因は複数あるでしょう。

SNS依存が止められない場合、何らかの精神疾患が背景に隠れている可能性もあります。自分の努力でうまくいかない場合は、心療内科や精神科を受診し、専門家の力を借りるのも1つの方法です。周りの力を借りながら、SNSとの向き合い方を見直していきましょう。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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