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気分の波が激しい…性格?環境?それとも心の病気?

2025.04.222025.04.22

抑うつ、易怒性・易刺激性、精神科・心療内科、パーソナリティー障害、うつ病、双極性障害・躁うつ病

気分の波が激しい…性格?環境?それとも心の病気?

  • 「さっきまで元気だったのに、急に気分が落ちる」
  • 「ちょっとしたことでイライラしたり、不安になったりする」
  • 「テンションが高い自分と、無気力な自分のギャップに疲れる」

こうした“気分の波”を感じている方は少なくありません。けれど、それが長く続くと「自分って情緒不安定?」「性格に問題があるのでは?」と、自分を責めてしまう方も多いのが現実です。

しかし、気分の波にはさまざまな要因が関わっており、性格だけのせいにする必要はありません。環境的なストレス、脳の特性、あるいは心の病気の初期サインである可能性もあります。

この記事では、気分の波の背景にある要因や、必要な対応について解説していきます。

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「気分の波が激しい」とはどんな状態?

医学的な診断ではなくても、「気分の波」とは以下のような状態を指すことが多いです:

  • ちょっとしたきっかけで気分が沈んだり、不安になる
  • 逆に、ハイテンションになったかと思えば急に無気力になる
  • 自分の感情をうまくコントロールできない
  • 周囲の人に「機嫌が読めない」と言われる
  • 感情の振れ幅に自分自身が疲れてしまう

こうした状態が長期間にわたって続くと、対人関係・仕事・日常生活に影響を及ぼす可能性があります。

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原因①:環境によるストレスや疲労の蓄積

気分の波が激しくなる背景には、環境からのストレスや過剰な疲労が大きく関係していることがあります。

  • 職場や家庭でのプレッシャー
  • 睡眠不足や生活リズムの乱れ
  • 対人関係のストレス(人間関係のトラブル、孤立感など)
  • 慢性的な過労や疲労感

心と身体はつながっており、生活の乱れや蓄積した疲れは、感情の安定を乱す原因になります。

たとえば、寝不足の日に気分が不安定になるのは自然なことです。こうした負荷が積み重なると、自律神経やホルモンバランスに影響を及ぼし、感情の振れ幅が大きくなりやすくなります。

原因②:性格や思考のクセによる影響

「気分屋」「情緒不安定」といったレッテルを貼られがちですが、それは感情の感じ方や表し方のクセでもあります。

  • 完璧主義で、少しの失敗に強く落ち込む
  • 他人の期待に過敏に反応し、気を遣いすぎる
  • 思い込みや自己否定が強く、悪い方向に解釈しやすい

こうした傾向は、性格だけではなく、これまでの経験や育った環境によって形成されているケースもあります。つまり、「気分の波=ダメな性格」ではなく、「感情を安定させる方法を身につけてこなかった」だけかもしれません。

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原因③:心の病気の初期サインである可能性も

気分の波が頻繁かつ強く、生活に支障が出ている場合、心の病気のサインとして表れていることもあります。

● 抑うつ状態/うつ病

気分が沈んでいる時間が長く、興味や喜びが感じられなくなる。波のように上がる時間は少なく、どんよりとした状態が継続するのが特徴です。

双極性障害(躁うつ病)

気分が極端に高揚する「躁状態」と、落ち込みの激しい「うつ状態」が周期的に現れる病気です。「活動的になっていたかと思えば、急に落ち込む」という気分の大きな波が見られます。

境界性パーソナリティ障害(BPD)

感情の起伏が非常に激しく、人間関係が不安定になりがちです。見捨てられる不安が強く、対人関係で大きなストレスを抱える傾向があります。

これらの状態では、自己判断だけで対処しようとしてもうまくいかず、結果的に自己嫌悪や孤立感を深めてしまうケースが多く見られます。

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相談の目安になる“気分の波”とは?

以下のような状態が2週間以上続いている場合は、専門家への相談を検討するタイミングかもしれません。

  • 感情が自分でもコントロールできず、疲れている
  • 落ち込みや不安で日常生活に支障が出ている
  • 自己否定が強くなってきている
  • 周囲の人間関係もうまくいかなくなってきた
  • 「こんな自分が嫌だ」と感じる頻度が増えている

早めに話を聞いてもらうことで、自分では気づかなかったストレスの要因や、感情の背景にある心理的・医学的な問題にアプローチすることができます。

性格ではなく「反応のクセ」を理解する

気分の波は「性格の弱さ」ではありません。それは、心が疲れていたり、ストレスに対する感情の反応が過敏になっている状態です。

大切なのは、波を“なくす”ことではなく、波に対して冷静に気づき、ゆるやかに対処していく方法を見つけることです。

  • 日々の生活リズムを整える
  • 情報過多の状況から距離をとる
  • 自分の気分や思考のパターンを書き出して可視化する
  • 必要に応じて、専門家と一緒に整理していく

感情の波を責めるのではなく、「心がサインを出している」と受け止めることが、回復への第一歩になります。

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【まとめ】気分の波が続くときに考えたいこと

気分の浮き沈みが頻繁にあると、「また調子を崩してしまった」「自分に問題があるのでは」と感じてしまうかもしれません。ですが、気分の変動には何かしらの理由がある場合が多く、無理に自分を責める必要はありません。

たとえば、

  • 環境からのストレス
  • 睡眠や生活リズムの乱れ
  • 考え方のクセ
  • あるいは心の病気の初期段階

こうしたさまざまな要因が重なって、気分の波としてあらわれることがあります。

一人で判断しきれないときは、誰かに相談することで原因が整理され、対応の方向性が見えてくることもあります。

気分の波が生活に影響を与え始めていると感じたら、早めに専門家に相談することも選択肢のひとつです。状況を理解し、対処法を見つけていくことで、日々の負担を減らすことができます

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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