職場で浮いてしまう感覚、それって病気?性格?について名古屋ひだまりこころクリニック名駅エスカ院が心療内科ブログで紹介

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職場で浮いてしまう感覚、それって病気?性格?

2025.04.182025.04.20

自己肯定感、発達障害グレーゾーン、HSP、不安障害・不安症、うつ病、大人の発達障害・ADHD

「なぜか職場でうまくやれない」…そんな悩みは、ありませんか

  • 「頑張っているのに、なぜか職場で浮いてしまう」
  • 「雑談の輪に入れない。自分だけ空気が読めてない気がする」
  • 「他人と同じようにできない自分に、モヤモヤする」

実は、こうした悩みを抱える人は、実は決して少なくありません。しかし、それを周囲に相談できずに、「自分が悪いのか?」「これは性格の問題?それとも何かの病気?」と、ひとりで思い悩んでしまうこともあるかもしれません。

この記事では、職場で“浮いてしまう”感覚の背景にある心理・性格特性・精神的要因を解説しながら、必要に応じた対処法をお伝えしていきます。

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職場で「浮く」って、どういうこと?

まず前提として、「浮いてしまう」というのは必ずしもあなたに“問題がある”ということではありません。

むしろこれは、その場の文化や空気感と、あなたの感受性・価値観が合わないときに感じやすいものです。

たとえば

  • 飲み会や雑談に積極的に加われない
  • 表面的な付き合いに疲れてしまう
  • 正論を言いすぎてしまい、煙たがられる
  • 空気を読もうとしすぎて、逆に疲弊する

こういった“ズレ”を繰り返すうちに、「自分はおかしいのではないか」「どこか欠けているのでは」と自責の気持ちに陥ることがあります。

でも、それは性格の一面や特性の表れであって、“異常”や”問題”とは限りません。

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考えられる要因1:HSP(繊細な気質)

職場での違和感や疲れやすさの背景に、HSP(Highly Sensitive Person)という気質が関係している場合があります。

HSPとは、生まれつき「感受性が非常に高い人」のこと。これは病気ではなく、“気質”や”傾向”でもあります。

特徴としては

  • 人の表情や声のトーンに敏感
  • 空気の変化をすぐ察知してしまう
  • 他人の感情に影響されやすい
  • 1日の仕事が終わるとぐったり疲れる

こうした特性を持つ人は、表面上はうまくやれているように見えても、内面では大きなストレスを感じていることが多いのです。

その結果、「なぜか自分だけしんどい」「職場がしんどいけど、理由がわからない」という形で悩むことになります。

▶「HSP」に関する解説はこちら

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考えられる要因2:発達特性(グレーゾーンを含む)

もう一つ、見過ごされやすいのが発達障害(やそのグレーゾーン)の特性です。

たとえば、以下のような傾向はありませんか?

  • 暗黙の了解や空気を読むのが苦手
  • 忘れ物・ミスが多くて注意されがち
  • 興味のあることにだけ過集中してしまう
  • 雑談よりも本題に早く入りたくなる

これらは、ADHD(注意欠如・多動症)ASD(自閉スペクトラム症)といった発達特性に由来することもあります。

とはいえ、全てが“病気”というわけではなく、日常生活に大きな支障がなければ診断には至らない“グレーゾーン”のケースも多いです。それでも、本人にとっては「周囲に溶け込めない」「無理に合わせて疲れる」という悩みが強く、「浮いてしまう感覚」が常につきまとうことになります。

▶「発達のグレーゾーン」について紹介しています

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考えられる要因3:心の疲れや自己肯定感の低下

職場でうまくやれないと感じ続けると、自己肯定感が下がり、心が疲弊していきます。

すると、人と話すのが怖くなったり、ミスを過剰に恐れたり、「どうせ自分なんか」と自己否定が強くなったりします。

このような状態が続くと、以下のような症状が出てくることもあります。

  • 不安感や緊張が強く、出勤前に憂うつになる
  • 仕事中に動悸やめまいが起きる
  • 夜になると不安で眠れない
  • 週末も心が休まらず、回復できない

これらは、軽度のうつ状態やうつ病、さらには不安症不眠症のサインである可能性もあり、早めのケアが必要です。

▶「自己肯定感」についても紹介しています

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じゃあ、どうすればいい? 〜対処法のヒント〜

1. 自分の“特性”を理解する

HSP気質や発達特性がある人は、まず「自分はどういうときに疲れるのか」「何がストレスになっているのか」を言語化してみることが大切です。

2. 仕事のやり方を工夫する

  • 雑談が苦手なら、メールでのやりとりを増やす
  • 集中力が続かないなら、短時間で区切って作業する
  • 周囲にうまく伝えられない場合は、事前に資料を用意する

こうした“自分に合った働き方”を模索することが、生きやすさに直結します。

3. 専門機関に相談してみる

「性格なのか、病気なのか、自分ではよく分からない」けど、「違和感やつらさを感じている」

そう感じたときこそ、心療内科や精神科の受診をおすすめします。

初診では、無理に診断名をつけることはありません。まずは「何に困っているのか」「どう感じているのか」を丁寧に整理しながら、あなたに合った支援の形を探していくことが可能です。

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【まとめ】「職場でうまくなじめない」と感じるのは、心の反応でもあります

職場で「なじめない」「浮いている」と感じたとき、その理由が明確でないと「自分に問題があるのでは」と思い込んでしまうことがあります。

しかし、こうした感覚は、性格や特性だけでなく、環境との相性、ストレスの蓄積など、複数の要因が関係している場合が少なくありません。

大切なのは、それを単純に「自分の性格のせい」や「病気のせい」と決めつけず、自分の心がどう反応しているのかを客観的に見つめ直すことです。また心の負担やストレスが大きく感じられる時には、より抑うつ状態や不安症やうつ病といった関連も影響していますので、心療内科や精神科,メンタルクリニックなどの医療機関へ相談されることも大切です。

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野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など

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