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うつ病/大うつ病性障害~診断基準・診断的特徴~

2022.12.232022.12.23

うつ病

うつ病/大うつ病性障害~診断基準・診断的特徴~

自身がうつ病であると気づかず、不眠や疲労感などを主訴とする患者さんは少なくありません。

的確な診断を下せるように、DSM5におけるうつ病/大うつ病性障害の診断基準や診断的特徴について、この記事では詳細に説明します。

うつ病/大うつ病性障害の診断基準・診断的特徴

診断基準は以下の通りです。

A 以下の症状のうち5つ以上が2週間以上存在する
※(1)抑うつ気分または(2)興味・喜びの喪失が症状には必ず含まれる
※(3)と(9)を除き、症状はほぼ毎日存在する
(1)ほぼ終日に渡る抑うつ気分
(2)ほぼ終日ほとんどの事柄に興味や喜びを抱けない
(3)食欲の減退または亢進
(4)睡眠障害
(5)精神運動制止(ブレーキがかかったように考えたり動いたりすることができない)
または精神運動焦燥(じっと落ち着いていることができず、動き回ってしまう)
(6)疲労感がある、やる気を持てない
(7)自己の無価値感、または過剰な罪責感や不適切な罪責感
(8)思考力や集中力が減っている、決断困難
(9)死に関する反復思考や、反復的な自殺念慮(死にたいという気持ち)、自殺の計画を立てること、自殺企図(自殺するための行動を取ること)など

B その症状は、臨床的に意味のある苦痛や、勉学や仕事、家事などの大切な領域における機能障害をもたらしている
※軽症の場合、非常に努力して何とか正常な機能を保っていることもある
C 症状は物質の生理学的作用や他の身体疾患によるものではない
D 症状は他の精神疾患では上手く説明できない
(例)統合失調感情障害、統合失調症、統合失調症様障害、妄想性障害、
他の特定および特定不能の統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害群
※鑑別基準については後編の記事で解説します
E躁病または軽躁病エピソードが存在しない
※躁病または軽躁病エピソードが物質の生理学的作用や他の身体疾患によるものであれば、この除外は適応されない
基準A、B、Cの3つを合わせたものが、抑うつエピソードと呼ばれるものです。

以下、基準Aの診断的特徴について丁寧に説明していきます。

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(1)抑うつ気分

「自分は落ち込んでいない」と抑うつ感を否定したり、身体の痛みのみを訴えたりする患者さんもいます。しかし、「通常なら泣かないようなことで涙ぐんでいる」といった他者の観察によって患者さんの抑うつ感が示されることもあります。言葉だけではなく、表情や態度から患者さんの気分を推測することも大切なことです。

なお、子どもや青年では易怒的な気分として抑うつが表現されることもあります。

(2)興味や喜びを抱けない

楽しんでいた趣味をしなくなることのほか、あえて趣味をしないための理由を探すようになったという婉曲的なこともあります。例えば、「仕事が忙しいから」「節約をしているから」など適当な理由を付けて大好きなゴルフをしなくなったという具合です。

(3)食欲の減退または亢進

減退であれ亢進であれ、重篤な場合は1ヶ月で5%以上の体重減少・増加が見られます。

なお子どもの場合は、期待される体重増加が見られないこともひとつの指標になります。

(4)睡眠障害

睡眠障害は色々な形で現れます。中期不眠(夜中に目が覚めて眠れなくなる)、終期不眠(明け方に目が覚めてしまう)が多いです。初期不眠(なかなか寝付けない)、や夜間の睡眠時間が長くなること、過眠症(夜に十分眠っていても昼間に強い眠気がある)なども起こります

(5)精神運動制止または精神運動焦燥

他者から観察できるほど、ブレーキがかかった行動や思考、あるいは落ち着きのなさが症状と言えるものです。「テキパキ行動できない」「何か落ち着かない」など本人の認識によるレベルは基準に該当しません。

よく見られる症状というわけではありませんが、これらがあるほど全体的に重症度が高いです。

(6)疲労感がある、やる気を持てない

誰にでも何をするのも億劫な日もあります。しかしうつ病の場合は、簡単な着替えをするのにも疲れてしまい、いつもの何倍もの時間がかかってしまうというほどです。

(7)自己の無価値感、過剰な罪責感や不適切な罪責感

無価値感や罪責感は、認知療法における認知の歪みのひとつ拡大解釈・過小評価のように、取るに足らない失敗を繰り返し悔やむことが含まれます。

うつ病による休職で職場に迷惑をかけてしまうと自責的に考える患者さんは多いものです。しかし、日本人の思考パターンからこのような考えはあまり不自然とは言えないでしょう。「自分が休職したら会社が倒産してしまう」というように妄想的なものでなければ、基準は満たされません。

(8)思考力や集中力が減っている、決断困難

高齢な患者さんの場合、記憶の問題として訴えることもあります。

(9)死に関する反復思考や、反復的な自殺念慮、自殺の計画を立てること、自殺企図など

死についての考えには、「自殺して楽になりたい」というものから「朝に目が覚めなければいいのに」というものまで様々です。

コード記載および記録の手順

うつ病の診断は以下のように記載されます。

うつ病,反復エピソード,中等度,季節型

うつ病の後ろについているものは、特定用語と呼ばれるものです。特定用語の詳しい説明は、「抑うつ障害群の特定用語」の記事で解説します。

うつ病と悲嘆との違い

親しい人との死別や大災害で家を失うなど、喪失による悲嘆によって抑うつエピソードと似た状態になることがあります。悲嘆とうつ病を区別するポイントとなるのは、失ったものへの反応性です。家族との死別を例にすると、故人を思い出すものを目にしたときに涙ぐむ、故人との思い出を繰り返し考える、自己批判的に考えたとしても「もう少し会う時間を作れなかったのか」というように、悲嘆では失ったもの(例では故人)と結びついた反応になります。うつ病に関する診断基準と症状について解説しています

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