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【五月病とは】GW後から気力が低下しているとき
2024.05.032024.05.03
適応障害、五月病、不安障害・不安症、うつ病、不眠症・睡眠障害
五月病とは
4月は変化が大きく、ストレスも感じやすい
新年度である4月というのは、環境の変化が多いものです。
自分だけではなく、周囲の人間関係、新年度からの仕事内容、異動などに伴う変化など、さまざまあるからです。
そして、環境の変化が大きい時というのは、知らないあいだにストレスを感じたり、新しい事への過度な適応による、疲労を感じ易い特徴があります。
ゴールデンウィーク明けの五月は、特に体調を崩しやすい
そして、5月のGWの連休が終わって、さあ出社しよう/出校しようとするとき、気力がわかない・体調を崩してしまう方は少なくありません。
そして、この状態を「五月病」と言い、4月ではなく、GWがおわったタイミングが多いことから、「五月病」と言われております。
五月病は正式な病名ではないが、うつ状態や適応障害とも関連があり注意
もちろん、「五月病」というのは正式な病名ではありません。
しかし、適応障害や、うつ状態とうつ病、不眠症とも「五月病」は関連が高い状態ですので、ケアと知識はとても大切なのです。
五月病の症状とは
五月病の症状について以下に紹介をいたします。
五月病の精神的な症状
◆憂鬱・抑うつ気分
◆気力がわかない・気力の低下
◆落ち込み
◆悲観
◆喪失感
などがあります
五月病の身体的な症状
◆倦怠感・体のだるさ
◆頭痛・頭重感
◆吐き気・嘔吐
◆腹痛・下痢
◆食思不振・食欲低下・過食
◆眠れない・中途覚醒・寝つきが悪い
などがあります
これらの症状が継続してしまうと・・・
●集中力が低下してしまう
●夜間の不眠のために、朝起きられない
●仕事などでミスを繰り返してしまう
●仕事に行けない、学校に行けない
●外出ができない、電車に乗れない
などの症状が出てしまい、症状の程度や継続の期間によっては、適応障害やうつ病へと移行してしまうことがあります。
五月病のケアとは
五月病の特性やケアを知ろう
五月病は、4月の環境の変化に伴う、ストレスや疲労そして過剰適応からくることが多いです。
①五月病へのケア/まずはしっかりと休息をとる
五月病になってしまったら、まずはしっかりと体を休め・休息をとることは大切です。
またリフレッシュとして、適度な運動や散歩、音楽や映画鑑賞・マッサージやアロマなど、自分へのいたわりと心の癒しを意識して、取り入れてみるのはいかがでしょうか?
②五月病へのケア/自分の想いを語る・コミュニケーションなど
ストレスや環境の変化に関して、友人や同僚・上司など周囲の人たちとコミュニケーションをとったり、自分の想いを言葉に出して語るということも大切です。
その様な会話やコミュニケーションを行うことで、精神的な負担の軽減にも繋がる事があるからです。
③五月病のケア/自分のペース・自己について少し見直してみる
新しい変化へ適応しようとすること・新しいことに頑張ろうと思う事は決して悪い事ではありません。
大切なことは、自己について冷静に見つめ直して見ることは大切です。周囲と比較しすぎていないか、周りに対して気を遣いすぎて自分を制限していないか、
完璧主義のあまりに自分を追い込みすぎていないか、自分のペースや自分の癖について、冷静になって考えてみることは大切です。
④五月病のケア/無理をしすぎず、医療機関へ相談してみることは大切
五月病についての自己でできるケアや知識を①~③まで紹介してみました。
しかし、もし落ち込みが強く、倦怠感、不安感が強い場合には、早めに心療内科,メンタルクリニック,精神科などへ相談することはとても大切です。
それだけではなく、症状が長びいているなと思われるときにも早めの受診をお勧めいたします。
なぜなら、うつ病や適応障害・不安症・不眠症へ移行してしまっていることも「五月病」では少なくないからです。
早期に治療介入することで、病状からの回復も早くなりやすいので、我慢したりしすぎることは禁物です。
さいごに
五月病について紹介をしました。
五月病はうつ病や適応障害、更には不安症や不眠症なども関連しやすいです。
もし、いつもの疲れとちょっと違うな。長引いているな。と思われるときは、お早めに心療内科,精神科,メンタルクリニックなどの医療機関へご相談されることをお勧めいたします。
野村紀夫 監修
医療法人 山陽会 ひだまりこころクリニック 理事長 / 名古屋大学医学部卒業
保有資格 / 精神保健指定医、日本精神神経学会 専門医、日本精神神経学会 指導医、認知症サポート医など
所属学会 / 日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本認知症学会など
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