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「朝起きるのがつらい…」それは甘え?それとも心の病気?
2025.03.052025.03.05
非定型うつ病、うつ病、生活習慣、不眠症・睡眠障害
「朝起きるのがつらい…」メンタル不調との関連
朝起きるのがつらいと感じることは、多くの人にとって経験のあることです。特に寒い冬の朝や、仕事や学校が憂鬱に感じる日には、布団から出るのが億劫になるものです。しかし、その状態が毎日のように続き、日常生活に支障をきたすほどであれば、単なる「甘え」ではなく、心や体の不調が原因である可能性があります。
本記事では、朝起きるのがつらい原因と、その対処法について詳しく解説していきます。
朝起きるのがつらい原因とは?
① 睡眠の質の低下・不眠症
十分な睡眠時間を確保していても、眠りが浅いと疲れが取れず、朝スッキリと目覚めることができません。睡眠の質が低下する主な要因には、以下のようなものがあります。
- スマートフォンやパソコンのブルーライトを寝る直前まで見ている
- 寝る直前にカフェインやアルコールを摂取している
- 不規則な生活習慣により、体内時計が乱れている
上記のような、要因がなくても、寝つきが浅い・眠るまでに時間がかかる・寝ていてもすぐに起きてしまうなどの症状があれば、不眠症などの可能性も考慮する必要があります。
② うつ病や抑うつ状態
うつ病の症状のひとつとして、「朝起きられない」「日中もだるさが続く」というものがあります。これは、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、エネルギーが湧きにくくなるためです。特に、
- 朝起きた瞬間から憂鬱な気持ちになる
- 以前は楽しめたことに興味が持てなくなった
- 疲れやすく、日常生活が億劫に感じる
といった症状がある場合、うつ病の可能性を考慮する必要があります。
③ 自律神経の乱れ
自律神経は、私たちの体のリズムを整える役割を持っています。ストレスが多い生活や、過度なプレッシャーを感じていると、自律神経が乱れ、朝起きるのがつらくなることがあります。
自律神経が乱れていると、
- 朝は特に体が重く、動くのがつらい
- 頭がぼんやりして、なかなかスイッチが入らない
- 逆に夜になると目が冴えて眠れなくなる
といった症状が現れやすくなります。
朝起きるのを楽にするための対策
① 睡眠環境を整える
睡眠の質を上げることで、朝の目覚めがスムーズになります。具体的には、
- 寝る前1時間はスマートフォンやPCの使用を控える
- 部屋の照明を暖色系にし、リラックスできる空間を作る
- 就寝前にストレッチや深呼吸をすることで副交感神経を優位にする
といった対策が効果的です。
② 朝の習慣を決める
起きた後に楽しみを作ることで、布団から出るモチベーションを上げることができます。
- 好きな音楽をアラーム音に設定する
- 朝食にお気に入りの食べ物を用意する
- 朝の散歩や軽い運動を習慣にする
特に、朝日を浴びることは体内時計を整えるのに役立ちます。
③ ストレス管理をする
ストレスが原因で朝起きられない場合は、心の負担を減らすことも重要です。
- 仕事や学校でのプレッシャーを軽減するために、相談できる相手を見つける
- 休日にしっかりリラックスする時間を作る
- 必要であれば心療内科やメンタルクリニックを活用する
それでもつらい場合は専門機関に相談を
「朝起きるのがつらい」状態が長期間続く場合、それは単なる疲れや甘えではなく、心や体からのサインかもしれません。無理に頑張ろうとせず、心療内科や精神科に相談することで、適切な治療やアドバイスを受けることができます。
まとめ
朝起きるのがつらい原因には、睡眠の質の低下・不眠症、うつ病や抑うつ状態、自律神経の乱れなど、さまざまな要因が関係しています。生活習慣を見直し、無理のない範囲で改善策を取り入れることで、少しずつ朝が楽になるかもしれません。
もし「朝起きられない状態が続いている」「気持ちの落ち込みがひどい」と感じる場合は、一度専門家に相談することをおすすめします。
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